白血病という病気の名前は知っていてもどんなものなのか知らない方は多いのではないでしょうか。
治療のためには早期発見することが重要なのですが、まさか自分がなるとは思っていない人が多く、発見が遅れがちです。
そこで、今回は白血病の種類や初期症状についてご紹介します。
□白血病は急性か慢性、リンパ性か骨髄性で主に4種類
□初期の自覚症状がほとんどないこともある
□化学療法による治療が可能
私たちの血液の中には赤血球や白血球、血小板が含まれていて、これらの数は適切にコントロールされています。
しかし、白血病になるとこのコントロールがうまくいかなくなって、血球が際限なく増えてしまいます。
さらに、白血病は症状の経過から急性と慢性、白血病の原因となる細胞からリンパ性と骨髄性の違いがあります。
原因は不明なことが多いですが、小児の発症が多いようです。がんの化学療法や放射線治療でもまれに発症するようです。
正常な血液がつくられないため、初期症状としては
・感染症による発熱
・貧血による全身倦怠感
・ふらつき
・動悸
・皮膚の紫斑
・点状出血
などがみられます。症状が進行すると、リンパ節や肝臓、脾臓の腫れも起こるようです。
原因はまだよくわかっていませんが、遺伝性ではなく伝染する病気でもありません。放射線や抗がん剤などの化学物質が原因と考えられているものがあります。
多くの場合、急性リンパ性白血病と同じ症状がみられます。
・感染症による発熱
・貧血による全身倦怠感
・ふらつき
・動悸
・皮膚の紫斑
・点状出血
このような症状が出てきたときは早めに医療機関を受診しましょう。
原因はまだはっきりしていませんが、日本人には少なく欧米では多いことから遺伝的要因があるのではないかと言われています。
初期は自覚症状がほとんどありません。検査をしてもわからないことが多いようです。
進行すると、倦怠感や食欲不振、体重減少が起こり、鎖骨や首、脇、太ももの付け根のリンパ節が腫れることもあります。また、帯状疱疹がみられたり出血傾向が強くなったりすることもあるようです。
ゆっくりと病気が進行する慢性期、移行期のあと急性転化という時期を迎えると急性白血病のような状態になります。慢性骨髄性白血病ではフィラデルフィア染色体という異常染色体が見られることも特徴です。
明確な原因はまだわかっていません。しかし、広島や長崎の被ばく者の方に発症された方多かったこと、フィラデルフィア染色体が出現することから遺伝子に異常が生じることが原因だと考えられています。
慢性リンパ性白血病と同様に初期症状はほとんどありません。たまたま健康診断で白血球が多いことがわかり判明することがあるようです。
放置していると、脾臓が腫れることで腹部に圧迫感を感じることがあるようです。発熱や貧血、出血傾向が強くなっている場合は、病状がかなり進行しているサインです。
骨髄中の白血病細胞が5%以下の状態を寛解と言います。まず、抗がん剤を投与してこの寛解状態を目指します。
血球細胞の回復確認後、寛解導入療法で5%以下になった白血病細胞をさらに減らし、根治することが目的です。寛解導入療法で用いたものとは異なる薬剤を用いることが多いです。
地固め療法のあと、再発を防止するために行います。地固め療法で強力な薬を使った場合は行わないこともあるようです。
化学療法以外でも必要に応じて骨髄移植や造血幹細胞移植が行われることもあります。
自覚症状がほとんどないか、あっても他の病気の症状に似ているため発見が遅れがちです。
白血病だと判明した場合は寛解導入療法、地固め療法、維持療法からなる化学療法を行うのが一般的です。
慢性白血病の場合は、定期健康診断の血液検査で判明することも少なくはありません。きちんと受診して早期発見できるようにしましょう。
(監修:Doctors Me 医師)
治療のためには早期発見することが重要なのですが、まさか自分がなるとは思っていない人が多く、発見が遅れがちです。
そこで、今回は白血病の種類や初期症状についてご紹介します。
要チェック項目
□白血病は急性か慢性、リンパ性か骨髄性で主に4種類
□初期の自覚症状がほとんどないこともある
□化学療法による治療が可能
白血病とは?
白血病は血液のがんと言われ、主に白血球ががん細胞になってしまう病気です。私たちの血液の中には赤血球や白血球、血小板が含まれていて、これらの数は適切にコントロールされています。
しかし、白血病になるとこのコントロールがうまくいかなくなって、血球が際限なく増えてしまいます。
さらに、白血病は症状の経過から急性と慢性、白血病の原因となる細胞からリンパ性と骨髄性の違いがあります。
急性リンパ性白血病
白血球の中にはリンパ球という細胞があります。このリンパ球になる前の細胞ががん化してしまい正常なリンパ球がつくられなくなってしまうのが急性リンパ球性白血病です。原因は不明なことが多いですが、小児の発症が多いようです。がんの化学療法や放射線治療でもまれに発症するようです。
正常な血液がつくられないため、初期症状としては
・感染症による発熱
・貧血による全身倦怠感
・ふらつき
・動悸
・皮膚の紫斑
・点状出血
などがみられます。症状が進行すると、リンパ節や肝臓、脾臓の腫れも起こるようです。
急性骨髄性白血病
急性白血病の中でも、原因がリンパ性ではないもの、つまりリンパ球以外になる前のものが異常に増え、正常な血液がつくられなくなってしまうのが急性骨髄性白血病です。原因はまだよくわかっていませんが、遺伝性ではなく伝染する病気でもありません。放射線や抗がん剤などの化学物質が原因と考えられているものがあります。
多くの場合、急性リンパ性白血病と同じ症状がみられます。
・感染症による発熱
・貧血による全身倦怠感
・ふらつき
・動悸
・皮膚の紫斑
・点状出血
このような症状が出てきたときは早めに医療機関を受診しましょう。
慢性リンパ性白血病
リンパ球ががん化することで異常に増殖するのが慢性リンパ性白血病です。病気の進行が急性白血病に比べて遅く、ほとんど無症状の方も多いようです。原因はまだはっきりしていませんが、日本人には少なく欧米では多いことから遺伝的要因があるのではないかと言われています。
初期は自覚症状がほとんどありません。検査をしてもわからないことが多いようです。
進行すると、倦怠感や食欲不振、体重減少が起こり、鎖骨や首、脇、太ももの付け根のリンパ節が腫れることもあります。また、帯状疱疹がみられたり出血傾向が強くなったりすることもあるようです。
慢性骨髄性白血病
リンパ球以外の白血球ががん化し、異常増殖してしまうのが慢性骨髄性白血病です。ゆっくりと病気が進行する慢性期、移行期のあと急性転化という時期を迎えると急性白血病のような状態になります。慢性骨髄性白血病ではフィラデルフィア染色体という異常染色体が見られることも特徴です。
明確な原因はまだわかっていません。しかし、広島や長崎の被ばく者の方に発症された方多かったこと、フィラデルフィア染色体が出現することから遺伝子に異常が生じることが原因だと考えられています。
慢性リンパ性白血病と同様に初期症状はほとんどありません。たまたま健康診断で白血球が多いことがわかり判明することがあるようです。
放置していると、脾臓が腫れることで腹部に圧迫感を感じることがあるようです。発熱や貧血、出血傾向が強くなっている場合は、病状がかなり進行しているサインです。
白血病を治そう!
慢性の場合には自覚症状がほとんど見られない白血病ですが、なってしまった場合に治療は可能なのでしょうか? がんの治療は手術、化学療法、放射線治療などがありますが、白血病の場合は化学療法が一般的です。寛解導入療法
骨髄中の白血病細胞が5%以下の状態を寛解と言います。まず、抗がん剤を投与してこの寛解状態を目指します。
地固め療法
血球細胞の回復確認後、寛解導入療法で5%以下になった白血病細胞をさらに減らし、根治することが目的です。寛解導入療法で用いたものとは異なる薬剤を用いることが多いです。
維持療法
地固め療法のあと、再発を防止するために行います。地固め療法で強力な薬を使った場合は行わないこともあるようです。
化学療法以外でも必要に応じて骨髄移植や造血幹細胞移植が行われることもあります。
定期健康診断で白血病を早期発見しよう
白血病は急性と慢性、リンパ性と骨髄性の違いで主に4種類に分かれます。自覚症状がほとんどないか、あっても他の病気の症状に似ているため発見が遅れがちです。
白血病だと判明した場合は寛解導入療法、地固め療法、維持療法からなる化学療法を行うのが一般的です。
慢性白血病の場合は、定期健康診断の血液検査で判明することも少なくはありません。きちんと受診して早期発見できるようにしましょう。
(監修:Doctors Me 医師)