「なんだか熱っぽい」…そんなときは、もしかしたら病気が隠れているかもしれません。

ここでは、考えられるさまざまな病気やそれにともなう諸症状、また対処法などをご紹介します。

「微熱」「平熱」「高熱」の違い

そもそも発熱とは、ウイルスの侵入を発熱で防ぎ、免疫力を高めるために起こります。

つまり発熱は病原菌を撃退するためのヒトが生み出した生理的反応なのです。具体的には白血球の機能が促進され、外敵を追い払うといわれています。       

平熱とは


日本人の平熱は、その7割が36.6℃から37.2℃の間と言われています。つまり実は37度と聞くと「微熱」なのではと思われがちですが、実は「平熱」の範囲内なのです。

微熱とは


そして微熱は自分の平熱からプラス1度高い状態と考えてもよいでしょう。いずれにしてもそこには、何かしらの病気のサイン、またはその病気に免疫機能が抵抗しようとしている証拠といえます。

さらにプラス2度上回ると「高熱」になり、これはまた新たな病気が隠されていることを伝えてくれています。

考えられる病気・症状

微熱が続く原因にはさまざまな病気が考えられます。また微熱だけではなく、他の症状もともなうので、非常に不安になるでしょう。

風邪やインフルエンザ


代表的な症例です。症状としては微熱だけではなく頭痛や寒気であったり、また全身がだるくなるといったものがあります。

ただしインフルエンザの場合だと、節々の関節が痛くなったり、さらに激しい頭痛に見舞われるといった傾向があります。

更年期障害


更年期障害はホルモンバランスが崩れることにより現われる体の不調です。その中で特徴的なのが「微熱」です。一方で「冷え」といった症状もみられます。

諸症状としては不眠や吐き気、むくみなどもあます。

慢性扁桃腺炎


扁桃腺炎は正しくは「扁桃炎」といいます。これは子どもがかかる病気として知られていますが、実は大人でもかかることもあるのです。

微熱以外の症状だと、のどの痛み、頭痛、関節痛などをともないます。

慢性胆のう炎


過食や不規則な食事をしている人がかかりやすい病気です。もちろん胆石や細菌が原因で起こります。

急性胆のう炎の場合は高熱が出ますが、慢性胆のう炎だと微熱が長く続きます。

尿路結石


胆のう炎同様、激しい痛みに襲われると言われる尿路結石。こちらはそうした痛みの前になぜか微熱が続いたり、悪寒がするなど、前兆とされる症状が見られます。

ほかにも「バセドウ病」や「白血病」「虫垂炎」「慢性腎盂腎炎」など、さまざまな原因が考えられます。

原因が精神的なストレスからきている場合も

微熱が続く心理的背景として考えられるのは主に自律神経の乱れです。

これは比較的女性に多く、例えば医師から診断されても異常は見られなかったり、妊娠もしていないのに「なぜか熱がある」と言われることも。

ちなみに自律神経とは以下の2つのバランスで成り立っています。

交感神経


これは主に昼間、活動しているときや、緊張にさらされているとき、そしてストレスを感じているときに働く神経です。

もちろん通勤電車の中、会議のプレゼン、人間関係、不規則な仕事など、さまざまな状況が考えられます。

副交感神経


寝ているときや休日、リラックスしているときなどに働く神経です。

ストレス社会に生きる私たちはとかく交感神経ばかりが働いて、2つのバランスが崩れてしまいがち。バランスを何とか保とうと免疫機能が働こうとすするために結果「微熱」に結びつくのです。

ただし同時にのぼせたり、眠れないといった不調が現れます。また強い疲労感が続いた場合は慢性疲労症候群」の疑いもあります。

まずは病院へ相談しよう

微熱が続く場合、まず頼るのは内科。あらゆる病気の窓口ですからそこで血液検査をしてもらい、どんな病気が隠れているのか診断をつけてもらいます。

その後、それぞれの診療科目を訪ねてください。

自律神経失調症ですと心療内科、インフルエンザは内科や耳鼻咽喉科、更年期障害だと婦人科など。それぞれもちろん、微熱の他に起きている症状もあわせて医師に伝えましょう。

対処法

もし微熱の原因がストレスによるものである場合は、体のリラックスモードである「副交感神経」に自ら切り替えることが大切です。そんな不調の解消法を挙げてみます。

マッサージ


ストレッチでもいいのですが、体をほぐすことで全身の筋肉が緩まり、いつの間にか快調になってきます。

睡眠・休息


睡眠障害が、日中の微熱を引き起こしていることも考えられます。寝る時間をしっかりとり、体と心を休めましょう。

漢方薬


免疫力を高めてくれる漢方。

一方でなかなか効かないのではないかと効き目について疑問視される方もおりますが、生活リズムや食生活など細かいところまでお話すれば、それにきちんと併せた漢方を調合してくれる内科クリニックも増えてきました。

より正確な診断を受けるには

「微熱」という症状を1つとっても、そこには、その人の年齢や精神状況、食生活といった生活環境など、さまざまな要因が絡み合っています。

病院に受診する際も、単に「微熱が続く」だけではなく、細かな背景を挙げることで診断もつきやすくなります。

もちろん同時に悩んでいる症状も話してみましょう。

もちろんそうした治療以外にも、日頃からストレスをためない生活を送るなど、振り返ってみることも肝要です。

(監修:Doctors Me 医師)