トリコモナス腟炎と言われても、あまり聞き馴染みがないかもしれませんが、誰もが感染する可能性があります。
また胎児にも影響を及ぼす場合もあるため、妊婦さんはどのような症状なのか知っておいた方がいいでしょう。
そこで今回はトリコモナス腟炎の原因・治療・予防について話したいと思います。
□おりものに異変を感じたら一度、病院で検査を受けよう
□トリコモナス腟炎はピンポン感染を防ぐため、治療は必ずパートナーと一緒に進める
□大事なのは早期発見と早期治療。病院へ行けない人は検査キットを使用しよう
・排尿するときに痛みや不快感がある
・おりものに異変が見られる(白い泡・出血など)
・患部に痒みがある
・外陰部に灼熱感や痛みがある
・性交渉時の痛みや不快感
男性よりも女性は目に見えてわかるような症状が出やすく、とくに下着に付いたおりものの変化で気づくことが多いようです。
また個人差はありますが、トリコモナス腟炎は感染していても気づかない場合もあります。そのようなときは知らないうちにパートナーに感染させてしまうこともあるようです。
なぜなら妊娠中は膣内の自浄作用が低下し、感染しやすくなるためです。
感染の直接的な原因は性交渉の場合が多いですが、温泉や寝具の汚れなどから感染することもあります。そのため性交渉にまったく覚えがないからといって、感染しないわけではありません。
またトリコモナス腟炎は自然治癒力では治りません。先に述べたように、おりものの異常や通常とは違う変化を感じたら病院で診察を受けましょう。
とくに妊婦さんは早期治療した方がいいです。なぜなら妊娠中にトリコモナス腟炎に感染すると、早産や流産のリスクを高めてしまう場合があるからです。
さらに出産時に感染している状態だと、胎児に産道感染することもあります。性感染症はとにかく早期治療が大切です。異変に気づいたら極力早めに病院へ行きましょう。
しかし、妊娠初期でトリコモナス腟炎に感染した場合、内服薬だと胎児に影響を及ぼす可能性があります。そのため妊娠初期の治療は膣剤や軟膏クリームなど外用薬を使用します。
またトリコモナス腟炎を治療するときは必ずパートナーも一緒に治療します。なぜなら仮に自分だけが治療してもパートナーから再び病原体を移される可能性が高いからです。
このような病原体のやりとりを繰り返す〝ピンポン感染〟を防ぐためにも自分とパートナー両者の治療が必要なのです。
トリコモナス腟炎は女性の方が症状に気づきやすいので、女性の方はトリコモナス腟炎になった場合はパートナーにも報告し、一緒に治療を進めていきましょう。
性感染症でもっとも効果的な対策は避妊具を使用することです。パートナーとの理解を深め、性交渉にはコンドームを使用してもらうなどの対策が重要です。
性器をキレイにしておくことはトリコモナス腟炎の予防、そして治療にも役立ちます。妊婦さんは何かと大変ですが、なるべく入浴時などに性器をキレイにすることを意識しましょう。
感染症のリスクを減らすためには免疫力を向上させるのも効果的です。適度な運動にバランスの取れた食生活を送るようにしましょう。
また、病気や疲れなど、免疫力が下がっているときは危険です。いつも以上に下着や寝具などを清潔な状態にすることを意識し、感染しやすい環境を作らないようにしましょう。
また、異変に気づいても外せない用事があり、すぐに病院へ行くことができない人もいると思います。そんなときに便利なのが自宅でもトリコモナス腟炎の有無を調べることができる検査キットです。
検査キットに付属している綿棒などを使い、膣の分泌液を採取します。あとは分泌液を検査機関へ郵送することで後日、検査結果を知ることができます。
検査キットはインターネットなどで簡単に購入できるため病院に抵抗がある人や、感染しているかどうかの不安を無くしたい方は検査キットを使用するのがいいでしょう。
しかし、検査キットだと正しく分泌液が採取できていない場合もあります。自分で検査するよりも医療機関での検査の方が正確なのは言うまでもありません。より確実性を求めるなら必ず病院で検査を受けるようにしましょう。
感染しても心配せず、落ち着いて病院での治療を受けましょう。
また妊婦さんは普段の生活はもちろんのこと、パートナーともよく相談し、日頃からトリコモナス腟炎に感染しない環境づくりを意識するようにしましょう。
(監修:Doctors Me 医師)
また胎児にも影響を及ぼす場合もあるため、妊婦さんはどのような症状なのか知っておいた方がいいでしょう。
そこで今回はトリコモナス腟炎の原因・治療・予防について話したいと思います。
要チェック項目
□おりものに異変を感じたら一度、病院で検査を受けよう
□トリコモナス腟炎はピンポン感染を防ぐため、治療は必ずパートナーと一緒に進める
□大事なのは早期発見と早期治療。病院へ行けない人は検査キットを使用しよう
トリコモナス腟炎とは?
性感染症であるトリコモナス腟炎とはどのような症状なのでしょうか。自覚症状としては主に下記が挙げられます。・排尿するときに痛みや不快感がある
・おりものに異変が見られる(白い泡・出血など)
・患部に痒みがある
・外陰部に灼熱感や痛みがある
・性交渉時の痛みや不快感
男性よりも女性は目に見えてわかるような症状が出やすく、とくに下着に付いたおりものの変化で気づくことが多いようです。
また個人差はありますが、トリコモナス腟炎は感染していても気づかない場合もあります。そのようなときは知らないうちにパートナーに感染させてしまうこともあるようです。
妊婦さんは要注意
トリコモナス腟炎はトリコモナス原虫と呼ばれる小さな虫によって感染するのが原因です。トリコモナス腟炎は妊娠中に限らず感染することがあるのですが、妊娠中は注意が必要です。なぜなら妊娠中は膣内の自浄作用が低下し、感染しやすくなるためです。
感染の直接的な原因は性交渉の場合が多いですが、温泉や寝具の汚れなどから感染することもあります。そのため性交渉にまったく覚えがないからといって、感染しないわけではありません。
またトリコモナス腟炎は自然治癒力では治りません。先に述べたように、おりものの異常や通常とは違う変化を感じたら病院で診察を受けましょう。
とくに妊婦さんは早期治療した方がいいです。なぜなら妊娠中にトリコモナス腟炎に感染すると、早産や流産のリスクを高めてしまう場合があるからです。
さらに出産時に感染している状態だと、胎児に産道感染することもあります。性感染症はとにかく早期治療が大切です。異変に気づいたら極力早めに病院へ行きましょう。
治療はパートナーと一緒
トリコモナス腟炎は抗トリコモナス剤と呼ばれる飲み薬による治療が一般的です。しかし、妊娠初期でトリコモナス腟炎に感染した場合、内服薬だと胎児に影響を及ぼす可能性があります。そのため妊娠初期の治療は膣剤や軟膏クリームなど外用薬を使用します。
またトリコモナス腟炎を治療するときは必ずパートナーも一緒に治療します。なぜなら仮に自分だけが治療してもパートナーから再び病原体を移される可能性が高いからです。
このような病原体のやりとりを繰り返す〝ピンポン感染〟を防ぐためにも自分とパートナー両者の治療が必要なのです。
トリコモナス腟炎は女性の方が症状に気づきやすいので、女性の方はトリコモナス腟炎になった場合はパートナーにも報告し、一緒に治療を進めていきましょう。
トリコモナス腟炎の予防と対策
トリコモナス腟炎を予防するためにはどうすればいいのでしょうか。ここでは予防と対策について考えていきたいと思います。避妊具を使用する
性感染症でもっとも効果的な対策は避妊具を使用することです。パートナーとの理解を深め、性交渉にはコンドームを使用してもらうなどの対策が重要です。
性器を清潔感を保つ
性器をキレイにしておくことはトリコモナス腟炎の予防、そして治療にも役立ちます。妊婦さんは何かと大変ですが、なるべく入浴時などに性器をキレイにすることを意識しましょう。
免疫力を高める
感染症のリスクを減らすためには免疫力を向上させるのも効果的です。適度な運動にバランスの取れた食生活を送るようにしましょう。
また、病気や疲れなど、免疫力が下がっているときは危険です。いつも以上に下着や寝具などを清潔な状態にすることを意識し、感染しやすい環境を作らないようにしましょう。
不安を感じたら自宅検査
トリコモナス腟炎は1週間〜2週間ほど潜伏期間があります。そのため感染していることに気づきにくい場合があります。また、異変に気づいても外せない用事があり、すぐに病院へ行くことができない人もいると思います。そんなときに便利なのが自宅でもトリコモナス腟炎の有無を調べることができる検査キットです。
検査キットに付属している綿棒などを使い、膣の分泌液を採取します。あとは分泌液を検査機関へ郵送することで後日、検査結果を知ることができます。
検査キットはインターネットなどで簡単に購入できるため病院に抵抗がある人や、感染しているかどうかの不安を無くしたい方は検査キットを使用するのがいいでしょう。
しかし、検査キットだと正しく分泌液が採取できていない場合もあります。自分で検査するよりも医療機関での検査の方が正確なのは言うまでもありません。より確実性を求めるなら必ず病院で検査を受けるようにしましょう。
大切な赤ちゃんのために早期発見と治療を心がけよう
自然治癒力で回復することがないトリコモナス腟炎ですが、決して珍しい感染症ではありません。感染しても心配せず、落ち着いて病院での治療を受けましょう。
また妊婦さんは普段の生活はもちろんのこと、パートナーともよく相談し、日頃からトリコモナス腟炎に感染しない環境づくりを意識するようにしましょう。
(監修:Doctors Me 医師)