毎年受けている健康診断ですが、検査項目により「再検査」などの判断区分がついた方は中にはいらっしゃると思います。
今回は知っているようで知らない健康診断結果の見方や、再検査内容、懸念される疾患などについて、詳しく医師に解説をしていただきました。
ぜひ、お手持ちの健康診断結果用紙と一緒にご一読ください。
■ A:正常であるもの
■ B:略正常(ほぼ正常)であるもの
■ C:要経過観察にあたるもの。生活習慣の改善などが望まれる
■ D:要医療。放置しておくと、悪化する可能性が高い
■ E:要精密検査。治療などの対処を確認するため、医療機関での精密検査を要する
■ F:要治療継続。すでに治療中である場合、引き続き治療と生活上の注意を要する
■ G:要再検査。今回の検診で異常があったが、ほかの値と矛盾しているケースなど
■ H:要専門医受診。その分野の専門医の受診を要する
収縮期血圧、拡張期血圧がそれぞれ、130mmHg、85㎜Hg未満であるもの
収縮期血圧140mmHgまたは拡張期血圧90㎜Hg以上の場合に行われることが多いです。
本態性高血圧、二次性高血圧
再度日を改めての血圧測定
塩分を控えたり、野菜を多めにとる、肥満の解消など
尿たんぱく、尿糖、尿潜血などのほか多くの種類があります。
定性検査では陽性(+)以上であれば再検査を行われることが多いです。
多岐にわたりますが、尿たんぱくは腎疾患、尿糖は糖尿病、尿潜血は尿路系の腫瘍などが疑われることがあります。
再度尿検査を行い、さらに血液検査などほかの項目が追加されるケースもあります。
項目によって大きく異なりますが、例えば尿糖が陽性で、その後の詳しい血液検査などを含む検査によって糖尿病と診断された場合には、カロリー制限などの指導がある場合が多いでしょう。
ALT、AST、γ‐GTPなど
ALTは30U/L以下、ASTは35U/L以下、γ‐GTPは50IU/L以下が正常値ですので、これを超えてくると状況によって再検査が考慮されることがあると思います。
肝炎やアルコールなどの肝機能障害、脂肪肝など
血液検査に加え、肝エコーなどの検査も追加されるケースがあります。
例えば脂肪肝であれば食事内容や運動習慣、肥満の改善、禁煙、あるいはアルコールを控えることなどを指導されることがあります。
総コレステロールや中性脂肪などがあります。
総コレステロールは140~219㎎/dl、中性脂肪は149㎎/dl以下が基準値となります。
肥満や脂肪肝、動脈硬化など
血液検査の再検査に加え、超音波検査なども行われるケースがあります。
食事内容の指導や、運動の推奨など
ヘモグロビン量や白血球数など
ヘモグロビン量は男性で 13~16.6g/dl、女性で11.4~14.6g/dl・白血球数は3200~8500個/μLが基準値となります。
貧血や感染症など
同じ内容のものに加え、例えば貧血が疑われるときは貧血のタイプを特定する項目の追加、また、白血球数では炎症に関連するCRPや赤沈なども測定される場合があります。
例えば鉄欠乏性貧血などであれば、鉄分の補充や鉄剤の処方などが行われることがあります。
尿検査では、尿たんぱくや尿潜血など、また、血液検査では尿素窒素(BUN)や血清クレアチニンなどがあげられます。
尿検査については陽性(+)以上のもの、BUNは8.0~21.0㎎/dl、クレアチニンは男性0.6~1.1㎎/dl、女性0.4~0.7㎎/dlが基準値となり、これを超える場合は再検査となる場合が多いです。
慢性腎不全などを含め、何らかの原因による腎機能の低下が考えられます。
尿検査、血液検査それぞれの再検査が行われると思います。例えばクレアチニンクリアランスの検査などより精密な検査が行われることもあります。
お酒の飲みすぎや喫煙を避けること、タンパク質を摂りすぎないことなどが始動されるケースがあります。
◎ 仕事などを休まなくて済むことが多い
◎ 家族がいる場合には、子供をみてもらえて健康診断に出かけやすい場合がある
◎ 夫婦などで受けられることもある
◎ 朝からの絶食などの指示を守りやすい場合がある
(監修:Doctors Me 医師)
今回は知っているようで知らない健康診断結果の見方や、再検査内容、懸念される疾患などについて、詳しく医師に解説をしていただきました。
ぜひ、お手持ちの健康診断結果用紙と一緒にご一読ください。
一般的な健康診断結果の判定区分
■ A:正常であるもの
■ B:略正常(ほぼ正常)であるもの
■ C:要経過観察にあたるもの。生活習慣の改善などが望まれる
■ D:要医療。放置しておくと、悪化する可能性が高い
■ E:要精密検査。治療などの対処を確認するため、医療機関での精密検査を要する
■ F:要治療継続。すでに治療中である場合、引き続き治療と生活上の注意を要する
■ G:要再検査。今回の検診で異常があったが、ほかの値と矛盾しているケースなど
■ H:要専門医受診。その分野の専門医の受診を要する
血圧
基準値
収縮期血圧、拡張期血圧がそれぞれ、130mmHg、85㎜Hg未満であるもの
要再検査の数値
収縮期血圧140mmHgまたは拡張期血圧90㎜Hg以上の場合に行われることが多いです。
疑われる疾患
本態性高血圧、二次性高血圧
再検査の内容
再度日を改めての血圧測定
具体的な改善指導
塩分を控えたり、野菜を多めにとる、肥満の解消など
尿検査
注意すべき検査項目
尿たんぱく、尿糖、尿潜血などのほか多くの種類があります。
要再検査の数値
定性検査では陽性(+)以上であれば再検査を行われることが多いです。
疑われる疾患
多岐にわたりますが、尿たんぱくは腎疾患、尿糖は糖尿病、尿潜血は尿路系の腫瘍などが疑われることがあります。
再検査の内容
再度尿検査を行い、さらに血液検査などほかの項目が追加されるケースもあります。
具体的な改善指導
項目によって大きく異なりますが、例えば尿糖が陽性で、その後の詳しい血液検査などを含む検査によって糖尿病と診断された場合には、カロリー制限などの指導がある場合が多いでしょう。
肝機能
注意すべき検査項目
ALT、AST、γ‐GTPなど
要再検査の数値
ALTは30U/L以下、ASTは35U/L以下、γ‐GTPは50IU/L以下が正常値ですので、これを超えてくると状況によって再検査が考慮されることがあると思います。
疑われる疾患
肝炎やアルコールなどの肝機能障害、脂肪肝など
再検査の内容
血液検査に加え、肝エコーなどの検査も追加されるケースがあります。
具体的な改善指導
例えば脂肪肝であれば食事内容や運動習慣、肥満の改善、禁煙、あるいはアルコールを控えることなどを指導されることがあります。
脂質
注意すべき検査項目
総コレステロールや中性脂肪などがあります。
要再検査の数値
総コレステロールは140~219㎎/dl、中性脂肪は149㎎/dl以下が基準値となります。
疑われる疾患
肥満や脂肪肝、動脈硬化など
再検査の内容
血液検査の再検査に加え、超音波検査なども行われるケースがあります。
具体的な改善指導
食事内容の指導や、運動の推奨など
血液一般
注意すべき検査項目
ヘモグロビン量や白血球数など
要再検査の数値
ヘモグロビン量は男性で 13~16.6g/dl、女性で11.4~14.6g/dl・白血球数は3200~8500個/μLが基準値となります。
疑われる疾患
貧血や感染症など
再検査の内容
同じ内容のものに加え、例えば貧血が疑われるときは貧血のタイプを特定する項目の追加、また、白血球数では炎症に関連するCRPや赤沈なども測定される場合があります。
具体的な改善指導
例えば鉄欠乏性貧血などであれば、鉄分の補充や鉄剤の処方などが行われることがあります。
腎機能
注意すべき検査項目
尿検査では、尿たんぱくや尿潜血など、また、血液検査では尿素窒素(BUN)や血清クレアチニンなどがあげられます。
要再検査の数値
尿検査については陽性(+)以上のもの、BUNは8.0~21.0㎎/dl、クレアチニンは男性0.6~1.1㎎/dl、女性0.4~0.7㎎/dlが基準値となり、これを超える場合は再検査となる場合が多いです。
疑われる疾患
慢性腎不全などを含め、何らかの原因による腎機能の低下が考えられます。
再検査の内容
尿検査、血液検査それぞれの再検査が行われると思います。例えばクレアチニンクリアランスの検査などより精密な検査が行われることもあります。
具体的な改善指導
お酒の飲みすぎや喫煙を避けること、タンパク質を摂りすぎないことなどが始動されるケースがあります。
土日に健康診断を受けるメリット
◎ 仕事などを休まなくて済むことが多い
◎ 家族がいる場合には、子供をみてもらえて健康診断に出かけやすい場合がある
◎ 夫婦などで受けられることもある
◎ 朝からの絶食などの指示を守りやすい場合がある
最後に医師から一言
健康診断はご自身の現在の健康状態を把握するうえで非常に有効な手段の一つだと思います。特に、30歳を過ぎたら必ず毎年うけておきたいですよね。(監修:Doctors Me 医師)