仕事にプライベートに忙しいと、ついつい朝ごはんを抜いてしまう方が多いのではないでしょうか。朝ごはんは大切と知りつつも、何を食べたらよいのか気になりますよね。
そこで今回は、手軽に作れる、おいしくヘルシーな朝ごはんについて栄養士さんに教えていただきました。
朝ごはんはなぜ重要?
寝ている時間は、日中の体温より0.3度ほど低くなります。ちなみに、一日の中で最も体温が低い時間帯は、朝4時~8時頃までと言われています。
朝ごはんを食べないで1日をはじめると午前中いっぱい、体温が低い状態が続きます。
すると、午前中はエネルギー代謝が落ち、頭が働かない、代謝が上がらない状態が続いてしまいます。
しかし、朝ごはんをしっかり食べると、朝ごはんをエネルギーにすぐに体温が上がりはじめるため、活動的に過ごすことができます。
体温が上がるとよいメリット
朝ごはんを食べて体温が上がることで、頭が働き、活動的になれます。そのほかにも、代謝が上がって便通が整う、肌代謝がよくなり美肌につながる、免疫力が上がり、体調を崩しにくくなるなどのメリットがあります。
体温を上げるためにおすすめの食材とは?
・肉
・魚
・大豆製品(納豆、豆腐、きなこなど)
・乳製品(牛乳、チーズなど)
・いも
・にんじん
・玉ねぎ
・大根
・生姜 など
タンパク質は、血や筋肉を作る食材として重要です。全身を巡る血液が作られると体中の血の巡りがよくなり、代謝が上がります。
また、いもやにんじんなどの根菜は、体を温める効果があります。生姜も根菜ですが、体を温める食材として有名ですね。
体温を上げる簡単レシピ
朝ごはんで体温を上げるなら、温かいものを食べて体を温めるのがおすすめです。可能であれば、どろっとしたポタージュのようなスープよりも具材がゴロゴロと入った具だくさんのスープがおすすめです。
具材を入れることでしっかり噛むため、脳に刺激が与えられ、目覚めます。また、咀嚼によりヒスタミンが分泌され、満腹中枢を刺激すると同時に、体温上昇をサポートします。
押し麦の入ったミネストローネ風スープ
1:1 cm角に切ったたまねぎ、じゃがいも、にんじん、ベーコンなどをオリーブ油で炒める
2:水、コンソメ、トマト缶、押し麦を入れて沸騰後、15分程度煮る
3:押し麦に火が通ったら、塩胡椒で味をととのえ、器に盛り付け、仕上げにパルメザンチーズをふって完成
押し麦を入れることで、炭水化物を摂ることができ、体を動かすエネルギーになります。野菜だけではすぐに空腹になってしまいますが、腹持ちもよくなります。また、押し麦は、食物繊維やミネラルを多く含み、栄養価が高い食材です。
ベーコンとチーズでタンパク質も摂ることができ、根菜で体も温まり、野菜の栄養も摂ることができます。これ1品で栄養バランスがとれた朝食が完成しますよ。
栄養士からのアドバイス
忙しい朝でも、朝ごはんは何かしら口に入れましょう。食事をすることで、寝ている間に下がった体温が一気に上がり、脳も体も活動を始めます。
ご紹介した具だくさんのスープを食べれば、自然と栄養バランスも整います。このレシピは冷凍もできるので、休日にまとめて作って1回分ずつ保存袋に入れて冷凍するのもおすすめです。
美容と健康のために、体温アップを目指して朝食は毎日とりましょう。
(監修:Doctors Me栄養士)