爪甲剥離症とは
爪甲剥離症とは、爪甲が爪床から浮き上がった状態のことを指します。爪の一部が白く浮いている状態になってしまうため、見た目も気になるうえに、日常的にも不便を感じてしまいます。カンジダや白癬菌などの感染や外傷、テトラサイクリン系の薬剤などが原因となりえます。
爪甲剥離症の症状
爪甲剥離症の症状は、爪の先端の白い部分が少しずつ大きくなり、根元に向かって徐々に進行していきます。また、若い人より中高年の人に発症が多いです。爪の色は、白色や黄色に変化してしまう特徴があります。爪甲剥離症の原因
爪甲剥離症は、ほとんどの場合後天性によるもので、感染症や薬、皮膚疾患や全身疾患などが原因で起こることがあります。マニキュアや刺激の強い洗剤を使用したり、爪と爪床の間に鉛筆の芯等が入ってしまったりすることも原因となります。また、料理人や美容師など、手先を使う職業の人に発症する場合が多いです。感染症の場合は、カンジダ感染によるものがよくみられます。皮膚感染を伴うものは、多汗症や接触皮膚炎などで発症することがあります。全身疾患によるものは甲状腺機能亢進症によるものが有名です。他にも甲状腺機能低下症や膠原病、心肺疾患などで発症する場合もあります。
まれに先天性や遺伝性で、爪甲剥離症の症状が出る場合もあります。
爪甲剥離症の治療
爪甲剥離症の治療法は、原因によって変わってきます。爪そのものにトラブルがある場合は、保湿剤を使ったり、必要によって副腎皮質ホルモンを使用したりします。他にもビタミンEなどの内服薬を使用する場合もあります。爪以外の何かの病気によって引き起こされた場合は、まずその病気の治療を行います。
爪甲剥離症になったときは、マニキュアや刺激の強い洗剤などの化学製品の使用を中止してください。また、清潔にし、乾燥させることも大切です。
真菌の場合は、他の人にも感染してしまったり、頭部や他の部位など自分の体の他の部位に感染したりするリスクがあるため、処方された薬を決められた期間使用することが大切です。
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