急性喉頭蓋炎とは
急性喉頭蓋炎は、喉頭蓋という食べ物が来た時に気管にふたをする役割を持つ組織に、インフルエンザ菌や溶連菌などが感染し炎症を起こした状態のことを指します。のどの痛みのほか、嚥下困難や気道狭窄による吸気性喘鳴がみられ、重症化すると気管をふさいでしまい窒息することがあります。菌に対しての抗生物質のほか、腫れがひどい場合には炎症をとるためのステロイド、窒息の可能性があると考えられる場合には気管内挿管や気管切開などが行われる場合があります。
急性喉頭蓋炎の症状
急性喉頭蓋炎では、症状が急速にすすみやすいことが特徴です。発熱やのどの痛みが現れ、水やつばを飲み込む時に痛みがでて、つばが飲み込めないためよだれが流れるなどの症状がでます。かすれ声になったり、呼吸困難や息を吸う時にゼーゼーというような喘鳴がでます。ひどくなっていくと窒息してしまい、命を落とすこともあります。
急性喉頭蓋炎の原因
声門の上にある、喉頭蓋という場所に感染が起こり、炎症のため腫れが起こるため様々な症状が起こります。原因菌として、インフルエンザ菌b(Hib)によることが多くなっています。肺炎球菌や溶連菌によって起こることもあります。急性喉頭蓋炎の治療法
治療として、点滴からの抗生物質の投与が行われます。喉頭蓋の腫れがひどい時には、ステロイドを投与して気道を広げたり、呼吸を保つことができない場合は、気管内挿管や気管切開などが行われることもあります。
予防としては、細菌感染予防のため、手洗いうがいをしっかり行うことや、インフルエンザ菌によるものが多いため、Hibワクチンの接種を行うことが有効です。
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