症状

胎児水腫は、いろいろな原因によるため、多種多様の症状の現れ方があると言われます。
一般的に妊娠中に、胎児超音波検査により、胎児の全身の浮腫、むくみの生じ、腹水や胸水が確認された時、胎児水腫と診断される事が多く、多くの場合は子宮内で死亡するか、生まれてきても重症の貧血など起こしたり、呼吸困難などの心不全や循環不全を起こし、すぐに亡くなるケースが多いと言われてます。また、胎児水腫の乳児の身体は、異常をもち奇形児の状態で生まれてくる事も多いようです。母体も妊娠高血圧症候群を引き起こし、胎児と同じような症状で全身の浮腫が現れるミラー症候群状態になる事もあります。羊水が増える事により切迫流産や産後出血が起こる可能性もあります。

原因

胎児水腫の原因は、多種多様と言われ、不明のものもあります。免疫性の場合は、母体と胎児のRh不適合などの血液型不一致のため胎児が貧血などになり発症するとされていますが、これは事前の予防が可能になってきました。また、非免疫性の場合は、いろいろな原因があるとされ、呼吸器、血管系、尿路系、消化系の異常、遺伝子や染色体の異常、心臓の奇形や不整脈、病気などによる感染症、双胎妊娠、貧血などがあげられます。
感染症の例として、妊娠中の母体がリンゴ病に侵される事により、ウイルスが胎児に感染し発症したりすると言われてます。または、妊娠中の鎮痛剤や解熱剤などの多量の薬剤投与により発症する事もあります。このように妊娠中に胎児水腫が多くのケースから発症する事により、あらゆるある方面からの原因を検討する必要があります。

治療法

胎児水腫の原因は、多種多様あり、また不明なものもあるため、さらに胎児超音波検査でないと胎児水腫が確認することが難しいなどのため、事前の予防は難しいとされています。
しかしながら、妊娠中に病気にならないような日頃からの予防対策や、もし妊娠中に病気になった場合の薬の投与などについては、産婦人科医に十分相談し指示に従う事がなによりも重要です。
また、持病がある場合は、その持病が胎児に影響がないかを妊娠前に相談しておく必要があります。
一度胎児水腫と診断されたら完治する事は難しく死亡する事も多いと言われます。しかしながら妊娠中に胎児が貧血状態になった場合は、母体のお腹から胎児へ輸血する事で大事に至らない事もあります。