サルコイドーシスとは
サルコイドーシスとは、心臓や皮膚、肺や目などあらゆる臓器に小さな肉芽腫が形成される病気です。結核に似た病巣である非乾酪性類上皮細胞肉芽腫を作ります。 サルコイドーシスは悪性疾患ではなく、感染症でもありません。はっきりした原因が解明されていない疾患です。
サルコイドーシスの症状
ほとんどの場合は症状はありませんが、障害が起こる器官によって症状は異なります。目が犯されればかすみ目や視力低下、肺なら咳、呼吸苦、心臓なら不整脈、神経なら筋力低下や痺れ、湿疹などです。これらの症状の内で頻度が高いものは湿疹と咳、呼吸苦、視力低下です。これらの症状は徐々に進みますのでなかなかわかりにくいこともあります。症状ではありませんが、検診の胸部レントゲンで肺門部のリンパ節が腫れていて見つかることが頻度としては一番多いです。この場合は症状はほぼありません。サルコイドーシスの原因
根本の原因ははっきりしていませんが、原因として感染症が疑われています。感染症によって慢性の炎症がおこり、肉芽腫ができることによります。どこの器官に肉芽腫ができるかについてはわかっていませんが、肺門部のリンパ節腫大の頻度が高いので、気管支炎などの呼吸器の感染症が原因となっていることが示唆されます。サルコイドーシスの治療法
目の炎症であれば抗炎症薬やステロイドホルモンの入った点眼薬、湿疹ならステロイドの入った軟膏、咳や呼吸苦であれば咳止めや気管支拡張薬、筋力低下ならステロイドホルモンなどの各々の症状に対応する薬を用いますが、主な治療は肉芽腫を抑えるステロイドホルモンです。肺門部リンパ節腫大だけの場合はステロイドホルモンなどの薬は使わずに経過を観察することになります。予防法としては気管支炎などになったら薬で確実に治すこと、炎症を繰り返さないように身体に無理をしないように気をつけることが大切です。
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