再生不良性貧血とは
再生不良性貧血とは、骨髄の造血幹細胞が傷害されるることにより引き起こされる貧血のことを指し、日本では特定疾患に指定されています。 血液中の白血球や赤血球など全ての成分が減少し、死亡する可能性もある深刻な病気です。
再生不良性貧血の症状
骨髄で上手く血液が作られなくなるため、一般的な貧血の症状として挙げられる下記のような症状が初期症状として見られます。・頭痛
・倦怠感
・動悸、息切れ
・眩暈
・顔面蒼白
・不整脈
また、白血球が減少して体の免疫機能が働かなくなるため、敗血症などの細菌感染症にかかりやすくなるほか、糖尿病や心肥大などの合併症を引き起こします。さらに、血小板の減少により、出血しやすくなる傾向となり、皮下出血や下血、脳出血などが起こります。
再生不良性貧血の程度や病気の進行状態によっては、自覚症状に乏しく、病気に気付かないこともあるため注意が必要です。
再生不良性貧血の原因
再生不良性貧血では、骨髄に存在する造血幹細胞に何らかの障害が起こり、血液中の成分が造られなくなるのです。その原因としては、先天性のものと後天性のものがそれぞれ挙げられます。先天性のものは、造血幹細胞が自ら死んでしまうようになる遺伝子異常によって起こり、この場合、劣性ではありますが病気は遺伝する傾向にあります。
後天性のものにはさまざまな原因が挙げられますが、なかでもウイルス性肝炎が多いです。その他、薬剤や化学物質による刺激、あるいは放射線による刺激を原因として罹患する場合があります。再生不良性貧血のほとんどの人が、後天性のものを原因としています。
再生不良性貧血の治療法
再生不良性貧血への罹患を防ぐためには、原因として疑われている薬剤や化学物質との接触を避けることが必要です。また、ウイルスを原因とする場合がありますので、そうした病気にかからないためにも日常的に規則正しい生活をして免疫力を高めることが有効です。しかしながら、先天性の場合には予防することは難しいため、定期的に健康診断を受け、血液検査の結果をよく知ることが病気の早期発見につながります。治療は難しいので社会的な支援を受けることも可能であることを周知することも必要でしょう。
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