肺結核とは
肺結核は、結核菌の感染による呼吸器の病気です。全身のだるさ、食欲低下、体重の減少や微熱といった非特異的な症状がしばらく続くことが多く、病状が進行すると咳が目立つようになってくることが多いようです。喀痰の検査や肺の画像検査などによって診断され、主に抗菌剤による治療が行われます。
肺結核の症状
肺結核の症状は、主に以下の4つの症状が挙げられます。・咳が出る
・たんが出る
・微熱が続く
・体のだるさ
これらの他にも、食欲不振や息切れや息苦しさなどの症状がみられる場合があります。また、肺結核のひとつである喉頭・気管支結核では、早い時期に血痰が出ることもあります。
しかし、一見、風邪と見分けがつかない症状も多く見過ごしてしまいがちです。放置していると、血痰や体重の減少などの症状を呈するようになります。風邪薬を処方され、2週間ほど飲みつづけても症状が改善されない場合は、再度医師に相談することが勧められます。
肺結核の原因
肺結核の原因は、結核菌の飛沫感染や空気感染によるものです。結核菌は乾燥に強く、一度咳やくしゃみを通して部屋の中に飛散されると、長い時間空中に漂います。それを吸い込んで感染する場合が多いです。しかし、感染してもすぐに発症するとは限らず、潜伏期間が長い人や、一生発症しない人もいます。体の免疫機能が発症を抑えているのです。ただし、発症しなくても結核菌が体内に留まっている場合は多くあります。そのため、身体の抵抗力が下がった場合に発症する場合があります。
また、免疫力が下がる疾患の人や抵抗力の低くなりがちな高齢者は特に注意が必要です。
肺結核の治療法
肺結核の重症化の予防のため、子供にはBCGの予防接種などが行われています。また、集団感染が起きた場合は、必要に応じて抗結核薬を予防的に処方される場合があります。肺結核の発症を予防するためには、免疫力を高めることが大切です。栄養バランスのとれた食事、規則正しい生活、適度な運動などを心がけるようにしましょう。また、疲れをためこんだり過剰なストレスを抱えることも、抵抗力を下げてしまう原因になるので、適度な休息やリフレッシュも大切です。
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