梅毒とは
梅毒とは、真正細菌の一種であるスピロヘータの中の梅毒トレポネーマに感染することによって引き起こされる病気のことです。症状は皮膚潰瘍から始まり、進行するとともに神経症状などが出現し、最終的には死に至ります。 性病の一つとして、恐れられてきた病気です。ペニシリンに代表される抗生物質により、早期発見、早期治療を行えば完治することが可能です。
梅毒の症状
梅毒は、症状によって1期から4期までに分類されます。1期は、感染後3週から13週間で、梅毒トレポネーマが侵入した部位に症状が現れます。硬性下疳と呼ばれる塊ができ、潰瘍となることもあります。股の付け根が腫れたりする症状も見られます。
2期は、全身のリンパ節が腫れ、発熱や倦怠感を抱きます。全身にバラ疹と言われる発疹がでることも。掌や足の裏に小さな赤い湿疹ができ、皮がめくれた状態になるのも特長のひとつです。
3期は、2年から3年以上に及ぶ潜伏期間を過ぎてから症状を表します。皮膚や筋肉、骨に至る部位に、腫瘍ができます。
4期は、梅毒の末期症状で、体中の臓器に腫瘍ができ、脳や神経までも侵されます。
梅毒の原因
梅毒の原因は、梅毒トレポネーマによる細菌感染によるものです。感染している人との性交渉などで、感染してしまいます。皮膚の小さな傷や粘膜から、梅毒トレポネーマが侵入し、血液を侵して全身に広がっていきます。梅毒トレポネーマは、皮膚や内臓などにさまざまな症状を引き起こすのです。
感染経路として考えられるのは、オーラルセックスや性交渉の他に、母子感染や輸血血液による原因も挙げられています。
母子感染の場合は、生まれた子どもは先天性の梅毒と位置付けられています。しかし現在の医学では、梅毒に感染した母親からの感染は、事前の検査で未然に防ぐことが可能となっています。
梅毒の治療法
梅毒の予防で効果的な方法は、不特定多数の人との性交渉を自粛することです。さらに、コンドームの使用やオーラルセックスを避けることも大切といえます。しかしながら、梅毒は、口から口への感染も確認されており、全てを予防することはできません。思い当たる初期症状がある場合には、早めに専門医の診断を受けることが重要といえます。また、初期症状が無い場合でも定期的に検査を受けると安心です。
感染の拡大を予防するためにも、自分が感染源とならないことが大切なのです。
- このコンテンツは、病気や症状に関する知識を得るためのものであり、特定の治療法、専門家の見解を推奨したり、商品や成分の効果・効能を保証するものではありません
- 専門家の皆様へ:病気や症状の説明について間違いや誤解を招く表現がございましたら、こちらよりご連絡ください