アジソン病/慢性副腎皮質機能低下症の症状

アジソン病/慢性副腎皮質機能低下症の主な症状として、
・倦怠感
・筋力の低下
・皮膚や口の中の色素沈着(色黒になる、歯茎などが黒くなる)
・食欲不振や便秘や下痢
などが挙げられます。また、低血糖や低血圧などの症状もみられることがあります。しかし、初期症状は自覚症状がない人も少なくありません。この病気の治療には、不足しているホルモンを投薬などにより補うことが必要です。
  
病気に気づかないままホルモンを補わないでいると、けがや病気などで体にストレスがかかった時に、急性副腎不全につながることがあり、とても危険です。少しでも気になる症状があった場合は、内分泌・代謝の専門医にみてもらうと安心です。

アジソン病/慢性副腎皮質機能低下症の原因

アジソン病/慢性副腎皮質機能低下症は、副腎皮質ホルモンである糖質コルチコイドや鉱質コルチコイドが減少することによって起こり、さまざまな症状を引き起こします。
 
アジソン病/慢性副腎皮質機能低下症は、先天性と後天性に分かれますが、先天性は非常にまれです。後天性で多いのは、以前は結核(副腎結核)でしたが、現在は自己免疫によるものも少なくありません。
  
自己免疫が関係している場合は、糖尿病や甲状腺疾患、貧血などを併発することがあります。後天性免疫不全症候群(AIDS)や悪性腫瘍の副腎への転移によるものなどさまざまな原因があります。

アジソン病/慢性副腎皮質機能低下症の治療法

アジソン病/慢性副腎皮質機能低下症であることに気づかないままでいると、ホルモンなどの補充ができなくなり危険なので、気になる症状があるときは早めに病院で見てもらうようにします。特に、血圧が160/100mmHg以上ある人や、40歳以下で脳卒中を起こしたことがある人、副腎腫瘍疾患にかかっている人は注意が必要です。
  
また、現在アジソン病/慢性副腎皮質機能低下症である人は、薬の飲み忘れには危険が伴うので、忘れないように十分注意します。