強膜炎とは
強膜炎は、強膜と呼ばれる、眼球の外側を覆っている膜に炎症を起こす病気です。自己免疫疾患を伴うこともあります。痛みや充血などが症状として現れます。
強膜炎の症状
強膜炎は目に関する様々な症状を引き起こします。目の痛み、充血、涙の増加、光に対する過敏反応、更には視力にまで影響を及ぼします。目の痛みは激しく、あまりの痛さに日常生活に支障を来す恐れもあります。突き刺さるような痛みを感じることが多く、睡眠障害や食欲の低下を訴える患者も少なくありません。辛い症状が続き、気持ちが塞いでしまうこともあります。
強膜炎は片方の目だけに発症するとは限らず、両目に発症する場合もあります。両目に発症するケースは、約30%程だと言われています。また、関節リウマチ、潰瘍性大腸炎など他の疾患を伴うこともあるとされています。
強膜炎の原因
強膜炎の原因は、自己免疫疾患や炎症性疾患、局所感染が考えられます。しかし、ほとんどの場合は原因が分からないと言われています。自己免疫疾患は、免疫の異常が認められます。通常は攻撃する必要のない、自分自身の正常な細胞や組織にまで免疫系が誤って攻撃をしてしまい、それが原因で発症します。自己免疫疾患には、関節リウマチ、全身性エリテマトーデスなどがあります。
炎症性疾患も免疫の異常により発症します。そして、臓器の障害を引き起こします。自己抗体や自己反応性Tリンパ球は認められない点が、自己免疫疾患との違いです。
強膜炎の治療法
強膜炎の治療は基本的に、副腎皮質ステロイド薬が処方されます。症状が軽い場合には点眼薬で効果を期待できますが、重い場合には内服薬を飲むことになります。また、点眼薬と内服薬を併用する場合もありますし、必要に応じて点滴や注射を行う場合もあります。強膜炎を引き起こしている原因が他の疾患の場合には、その疾患の治療も平行して行っていきます。局所感染が原因の場合には、感染の原因となる微生物に対しての薬が処方されます。
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