心原性ショックとは
心原性ショックとは、心臓弁膜症や不整脈、急性心筋梗塞などの心疾患が悪化し、心臓の拍出量が減少する状態です。血圧が下がり十分な血液が全身に行かないため臓器機能が低下し、輸液などの投薬が必要です。弁膜症などの場合は手術が必要になることもあります。治療されなければ命の危険が生じます。 予防は、検診を定期的に受け、ストレスの軽減や食生活の改善で普段から血圧を正常に保つこと、不整脈に気が付いたら受診し治療をうけることです。
心原性ショックの症状
心原性ショックの症状は急性心不全の症状が現れます。急性心不全は、心臓のポンプ機能が低下した結果、血流が滞り咳や痰も発生して呼吸困難になります。こちらに心原性ショックの症状の顔色や口唇の色の悪化や、汗が出る症状が重なります。話し掛けても応答が鈍い状態や、全身がぐったりとして起き上がれない状態になります。脈を確認すると不整脈なのが確認されます。これは血流が通常のように心臓を介して全身に行き渡らない状態で全身血圧が低下しています。
また、大動脈解離ではショック状態になります。心臓弁膜症が発症すると急性心不全になり心原性ショックへと至ります。これらは血圧が低下することで、臓器の活動が低下する状態です。
心原性ショックの原因
心原性ショックの原因は不整脈や急性心筋梗塞が挙げられます。急性心筋梗塞の場合の原因は冠動脈の動脈硬化が原因です。動脈硬化は高血圧や糖尿病、高脂血症から発症するので、心原性ショックと高血圧や糖尿病、高脂血症の治療も密接な係わりがあります。これらの病状は精神的ストレスから至るケースがありますが、心原性ショックまで至る人は自分の身体と心にストレスが過度に蓄積されて心臓機能や動脈に影響があることを理解していないのです。若い時は身体の組織や細胞の影響で発症しなくても、40代以降に多いのが高血圧であり、それをこの年代に改善しないと50代で心筋梗塞が発症します。
単に生活習慣や職場のストレスで通院しないことも原因です。死亡に至るケースが多いので、10代でも特殊な不整脈がある場合は心原性ショック予備軍となります。不整脈が状態化しているからと放置していることも発症の原因となっています。
心原性ショックの治療法
心原性ショックの治療は、心臓に血液が行かないので血圧を上昇させる必要があります。高血圧状態がひどくなると狭心になって血が流れない状態になって逆に血圧が低下することがあります。末梢の血管を収縮させる薬剤を投与して血液を心臓に戻り易くし、心臓の機能を亢進させる薬剤を使い、必要に応じて大動脈の手術も行い心臓の動きを良くします。さらに、重篤な不整脈の場合はペースメーカー挿入手術を実施します。予防は心原性ショックが血圧低下の病気と言っても、原因は高血圧にあります。普段から食生活やストレス改善をして行きます。また、不整脈で胸が痛い、重いことがあったら即座に受診して医師の診断に従い日常生活の行動パターンを決定します。運動も行い過度な肥満体質にならないように注意を怠らないようにします。
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