ジベルバラ色粃糠疹の症状

ジベルバラ色粃糠疹の症状は、段階的に進みます。前駆症状としては、5~10cmほどの大きさ赤い発疹が現れることが多いです。一度は自然に引くかに思えますが、引くか引かないかの頃に、ひとまわり小さい楕円形の発疹(直径3~4cm程度)が大量に生じます。これがジベルバラ色粃糠疹の本症状です。
  
この発疹は進行するとやがて中心部が褐色に変色し、その周辺が赤くがさがさして巨大化していきます。発疹の出方としては、皮膚の割線に分布することが多く、背中にできる場合にはクリスマスツリー状の配列になることも特徴です。しかし、見た目に反して自覚症状はほとんどありません。かゆみが出る人もいれば、まったく出ない人もいます。

ジベルバラ色粃糠疹の原因

現在のところ、ジベルバラ色粃糠疹の原因は解明されていません。有力視されている仮説としては、細菌感染に対するアレルギー反応であるという説や、何らかのウイルスが再活性化することによって引き起こされるという説がありますが、いずれも決定打に欠けるというのが現状です。
  
症状的には薬疹やウイルス性発疹、白癬などとの類似も認められますが、これらとは区別して考えられます。

ジベルバラ色粃糠疹の治療法

ジベルバラ色粃糠疹は原因不明ですので、予防や治療は実質的に不可能です。しかしながら、通常の場合3~8週間程度で自然に治癒する病気ですので、基本的にはあまり心配する必要はありません。
  
かゆみが強く出ている場合、抗ヒスタミン薬などかゆみ止めの内服や軟膏で対処することができます。また、どうしても迅速に治療を進めたいという場合には、ステロイド外用薬が有効です。