くも状血管腫の症状

くも状血管腫の代表的な症状の一つとして、手のひらなどが赤くなる手掌紅斑が代表的です。特に妊娠中や肝硬変などの症状を既に患っている方の場合、この手掌紅斑が頻発することでくも状血管腫の疑いがあります。
中心に拍動する細い動脈がありそこから蜘蛛の足状に数ミリメートルから2センチメートル範囲で広がるもので中心部を圧迫すると血流が無くなるので一時的に血管腫は消えます。
  
また、くも状血管腫が発生する場合の大半が、肝硬変や肝障害など肝臓に由来する何らかの症状から派生する合併症です。このため、この症例が確認された場合には、速やかな肝臓の検査や治療を受ける必要があります。また小児では母斑の一症状として、また妊婦さんや健常人でもみられます。
   
小児の母斑に伴うときはレーザーでの治療が可能です。

くも状血管腫の原因

くも状血管腫の最も多発する原因の一つと言われるのが、肝臓由来の諸症状です。ほぼ全ての発症原因が、この肝臓由来の諸症状であり、特に肝障害や肝硬変、肝機能障害などの診断を受けた方は、同時にくも状血管腫の発症を疑っておく必要があります。
  
また、女性の場合、女性ホルモンの一種であるエストロゲンの急激な上昇による血流増加が原因となる場合もあり、妊娠時などには特に注意が必要です。特に、低容量ピルであっても何らかの経口避妊薬を摂取していると、女性ホルモンのバランスが阻害されるため、この症状が現れる危険性が高まることから注意が必要です。
  
更に、小児では母斑に伴ってみられることがあります。膠原病でみられることもあります。健康な成人にも突如発症する可能性があり、この理由については未だ解明されていません。

くも状血管腫の治療法

くも状血管腫を予防する手段としては、まず肝臓に由来する症状の発症を抑えるという点が重要となります。特に、肝機能障害や肝障害など、肝臓に由来する症状の第一段階であったとしても、くも状血管腫を併発する危険性がある為、日頃のアルコール摂取や塩分過多、脂肪過多など栄養バランスの欠如を防止することで、症状の発症を防ぐことが期待できます。
  
更に、女性の場合、妊娠時に発症する可能性が高いため、エストロゲンなど女性ホルモンの調整や抑制を促すことで、発症を防ぐことが可能です。また、皮膚に蜘蛛の足状の血管隆起が突如として現れた場合、速やかに皮膚科医師など専門医の診察を受け、検査と適切な治療を受ける必要があります。こうすることで、症状の拡大を防ぐことができます。