ビタミンD過剰症の症状

ビタミンD過剰症による症状としては、吐き気、口の渇き、さらには食欲不振、嘔吐、脱力感、神経過敏、高血圧といった病状が見られます。症状が進んでいくと、腎不全を起こし、尿毒症の症状を起こすこともあります。さらに病状が進んだ場合には、生命維持にも問題が生じ、体中の臓器の機能不全などを引き起こします。昏睡や痙攣といった症状を示した場合には、迅速な対応を必要とします。
  
これらの病状は、ビタミンDを短期間で過剰に摂取しからといって、簡単に現れるものではありません。長期のビタミンDの過剰が続いた場合には特に、様々な症状が現れる傾向があります。

ビタミンD過剰症の原因

ビタミンD過剰症を引き起こす原因としては、ビタミンDの過剰摂取があります。これは、ビタミンDの入ったサプリメントなどを長期にわたって使うことなどから起こります。

ビタミンDは、カルシウムやリンなどのミネラル成分の吸収を促進する役割をに 持っています。そうして、血液中のカルシウム濃度を制御しています。ビタミンDは、食事などで体外から摂取する他、体内で自発的に生成も行っています。
ビタミンDを長期に渡って過剰に摂取していると、骨から血液へカルシウムが溶け込みやすくなります。そのため、体内の腎臓や筋肉に対して、血中のカルシウムが沈着したり、あるいは石灰化が進むといった問題を引き起こします。体の組織へのカルシウムの沈着が、腎臓やその他の臓器の異常をもたらす可能性があります。

ビタミンD過剰症の治療法

ビタミンD過剰症に対する予防方法としては、摂取するビタミンDの量を調整することを心がけることが必要です。普段の食事では、ビタミンD過剰症に陥る可能性は少ないです。しかし、近年はビタミンを健康補助食品などから補うことが多い傾向にあります。
  
それらの製品の過剰摂取によって、ビタミンDを必要以上に体内に取り入れてしまうというケースが多いです。
このことから、健康補助食品の取り扱い説明について詳しく確認した上で、適切な摂取量を必ず守るということが、ビタミンD過剰症を引き起こさないための予防策として有効です。