外耳道閉鎖症の症状

外耳道閉鎖症の症状としては、本来問題なく音が通っていく外耳が通常の状態より狭かったりもしくは、閉鎖してしまうことで音が中耳まで伝わらず、音が聞こえづらくなります。
外耳道閉鎖症が片方の耳だけであるならば、少しだけ聞こえづらいというだけで日常生活に困ることもなく、症状がでた時が幼い年齢であったとしても言語能力の発達に問題が生まれるということもありません。また、聞こえづらい耳に補聴器を付ける必要もなく、高校生ぐらいまで手術をしなくても問題はありません。
両耳に症状が出ているのであれば、言語能力の発達に遅れがでることがあるため、言語能力を獲得する時期に十分な聴力を保持するために早期から補聴器を使用する必要があります。そして状況が整い次第、手術をしなくてはなりません。

外耳道閉鎖症の原因

外耳道閉鎖症が発症する原因としては先天性のものと、後天性のものがあります。
先天性である場合は、本来生後6カ月頃に形成されるとされている外耳道の元になる組織が管腔化する時の障害によって起こるとされており、両親の遺伝によって起きる現象ではありません。つまり、誰にでも症状が出る可能性があります。
後天性である場合は、外傷や外部から何らかの慢性的な刺激を受け、外耳に炎症が起こり、それによる軟部組織や骨の増殖が原因であるとされています。サーフィンをやっている人にこの症状が出ることがあり、冷たい海水を波によって頻繁に耳の中に受けることで徐々に耳の空洞が閉鎖されていきます。

外耳道閉鎖症の治療法

外耳道閉鎖症は、先天性ものが原因で発症したものであるならば予防をすることは出来ません。しかし、生まれてから早い段階で検査によって外耳道閉鎖症であるか判断することは可能であり、症状が確認出来れば早めに対応することも可能であります。
後天性のものは、基本的に、外部からの傷や刺激が原因で発症するため、日ごろから耳に負荷が掛からないように気を付けることと、清潔な状態を保つことが予防に繋がります。サーフィンや水泳をしている人によく外耳道閉鎖症の症状が出る傾向がありますので、耳の深いところまで水を入れない。入ったとしても、そのままの状態で放置しないことが重要であります。