粘膜脱症候群の症状

粘膜脱症候群は、特に若い女性にこの病気が発症し、30代から40代にそのまま病気が受け継がれていく傾向が見られます。
もともと便秘があり、排便時に必要以上に長時間いきむ習慣があることが多く、排便時の出血や肛門部痛、粘液便をきたします。
直腸が傷つけられると下腹部に違和感を覚えるようになり、便の排出する力がさらに抜けてきます。
うなると、ますます便を出そうと力を入れることになりますので病気が悪化してしまうのです。若い女性は体質上の問題で便秘になりやすい人が多いので、便秘気味の体質になっている人は粘膜脱症候群を疑うのも賢明だと言えます。

粘膜脱症候群の原因

粘膜脱症候群の原因は、腸の中に溜まった便を上手く出せないことによる力みにあります。基本的に、直腸はぜん動運動という運動をすることによって外部に便を排出するのですが、直腸の血流が悪くなってしまうとこの働きも小さくなり、力んでしまうのです。
また、女性は特にホルモンのバランスで代謝機能に変化が見られることが多いので、自然と便秘になりやすい体質にあります。一度便秘になってしまうと粘膜を傷つけてしまう力みを抑えられなくなってしまうので、発症のリスクとなります。
直腸粘膜の下降脱出が反復され、粘膜の過形成がおこったり、粘膜の血流が悪くなって、潰瘍型の粘膜脱症候群が起きたりします。
排便時には本来ゆるまなくてはならなくてはいけない筋肉があるのですが、粘膜脱症候群を発症させている人はこの筋肉が収縮してしまっていることもあり、これも原因の一つとして挙げられます。

粘膜脱症候群の治療法

予防は、便秘にならないよう気をつけることが大切です。
食生活や運動なども大切です。
また、直腸の調子を常に確認しておくことです。排便の機能があまりにも低下しているのならば直腸検査を受けることも大切です。粘膜脱症候群に限らず、便秘はあらゆる病気の元になってしまうものですので、直腸をきちんと調べてもらうことが大切です。
また、検査に行って疑われるものがあったときには粘膜の一部を採取してより詳細な検査をすることが出来ます。
治療としては、内服など便秘の治療をおこなっていくことが多いです。