乳房肥大症の症状

乳房肥大症の症状としては乳腺が発達することで片方や両方の乳房の下にしこりができることです。数ヶ月で急速に大きくなり、5センチ以上の大きさに達する場合もあります。固くて弾力がある場合が多いですが、柔らかくなったり潰瘍を起こして赤みを帯びたり、痛みをともなったりすることもあります。乳がんへの進行は否定されています。
若い人に多い病気とされており、放置しておいても構いませんが、気になるようなら外科手術で取り除くこともできます。無症状の場合も多く、思春期の男児によくみられることからあまり深刻になる必要もないと考えられています。成人の場合にはほかの病気による副作用の場合があり原因を特定する必要があります。

乳房肥大症の原因

乳房肥大症の原因は女性ホルモンの分泌異常とされています。男児に罹患する症状なので、男性ホルモンとの調整がうまくいかないことが原因とされていますが、生理的状態であり病気ではないとされていますので特に治療を行う必要はありません。
重症の場合、まれに乳房の重さが10キロ以上になることもあり、頭痛や腰痛、指の麻痺など他の痛みを併発するときには除去する場合もあります。
成年男子の場合には糖尿病や他の病気への治療や投薬による副作用が原因の場合が多くみられます。女性ホルモンの薬物療法によって乳房肥大症を引き起こすことがありますが、心筋梗塞や血栓症を引き起こす可能性もありますので、ホルモンの長期投与は望ましくありません。

乳房肥大症の治療法

乳房肥大症はホルモン分泌の異常によるものですので直接的な方法によって予防することは困難です。安静にして患部を清潔に保ち、乳製品や脂肪の多い食品を避けることも大切です。漢方を服用したりするのも体質改善に効果的です。乳房を圧迫するような服装はさけ、睡眠をたっぷり取ることが大切です。
成人男性の場合には副作用の原因となった病気や投薬を治療することが先決になります。また抜け毛や脱毛の治療のために服用している薬が原因の場合も考えられます。乳房にしこりを感じるようになったら、現在の薬を見直し医師に相談することが必要です。