カンジダ性間擦疹の症状

皮膚カンジダ症の代表的な疾患であるカンジダ性間擦疹は、夏場の汗をかきやすい時期に好発しやすくなっています。おむつをした乳児のももの付け根や太った人の乳房の下やわきの下にできやすく、寝たきりの老人にも症状がでやすい傾向にあります。
カンジダ性間擦疹は湿っていて、こすれやすいところにできるので、皮膚や関節部分などのくぼみなどの汗がたまりやすい部分に沿って赤や紫に変色し、その皮膚の皮がむけたりします。白くふやけたような小さな水嚢や膿疱がまじり付着するため、ただれをおこしやすく、かゆみを伴いますが軽度のかゆみです。
患部には境界線がはっきりとした、赤みがでますが、辺縁がカサカサに乾燥したり、びらんを形成することもあります。

カンジダ性間擦疹の原因

カンジダ性間擦疹はカンジダというカビ、真菌が増殖することが原因でおこる皮膚病です。
カビ菌であるカンジダは湿っていて不衛生な状態になりやすいところを好むため、汗をかきやすい夏場あるいは肥満体質で多汗である人は菌を増殖させやすいため、発症しやすいとされています。
ほかにも、糖尿病患者や、衛生状態を保ちにくい寝たきりの高齢者、おむつを使用している新生児、高齢者などは、発症しやすいといわれています。
カンジダは健康な人の体内に普通にいる菌ですが、病気や過労などで抵抗力が落ちた時に、活発に活動する傾向があります。こうした要因と梅雨や夏場のムレやすい時期や環境が重なった時に、一気に菌が繁殖を起こすことがわかっています。

カンジダ性間擦疹の治療法

カンジダ性間擦疹を予防するには、汗をかきやすく、皮膚や関節のしわができ汗がたまりやすい箇所を、清潔に保つことを心がけます。なるべく通気性のいい衣類や下着を身に着け、おむつなどはこまめに取り替えていきます。
肥満体型の人は発症しやすく、多汗にもなりやすいため、バランスのいい食事をおこない体質改善をすることも必要です。
また、仮にカンジダ性間擦疹の症状がでた場合には、素人判断をして、市販薬のステロイド含有の塗り薬などを使用すると、症状が悪化します。患部を清潔にし、なるべく乾燥させることを心がけ、病院を受診します。