早発卵巣不全(POF)の症状

早発卵巣不全とは、40歳未満で卵胞が減少したり卵巣機能が低下して、無月経となってしまう症状を呼びます。
初期症状として、生理不順が起こる場合が多く、その後3か月以上生理が来なくなります。
また更年期の症状が表れることも多く、のぼせやほてり、冷や汗やめまい、冷え性や頭痛などが起こります。そのほかにも、肩こりや腰痛などの体の運動機能の障害が表れたり、倦怠感やイライラ、不眠や朝起きられないなどの心の不安定な状態が続くこともあります。
早発卵巣不全は甲状腺や副腎の病気が原因となっている場合もあり、血圧が低いなどの病状が生じる場合もあります。またきちんと卵巣が機能していないために、妊娠しにくくなってしまいます。

早発卵巣不全(POF)の原因

早発卵巣不全の原因は、遺伝的なものや免疫障害などが主に挙げられますが、確かな要因については定かではありません。
また、甲状腺機能低下症や副甲状腺機能低下症などのほかの病気が原因となって、卵巣不全が生じる場合もあります。そのほかにも、糖尿病や関節リューマチ、膠原病などの免疫疾患や成人病などが隠れていることもあるので、無月経になった場合には病院できちんと調べてもらう必要があります。ほかの病気が原因となっている場合には、その病気の治療をすることで卵巣が正常に働くようになります。

早発卵巣不全(POF)の治療法

早発卵巣不全の予防としては、まず早発卵巣不全が生じている原因を把握して、何らかの病気が隠れている場合にはその治療を行うことが大切です。
免疫症などのほかの病気が隠れていない場合には、原因は明らかではありませんが、喫煙を控えたりきちんと1日3食バランスの良い食事をしてしっかり眠るなどの、規則正しい生活を送ることがまず大切です。適度な運動を行うことで、ホルモンの働きも活性化します。
早発卵巣不全になった場合、妊娠を希望する人は排卵誘発剤を使用するなどしてホルモン治療を行うことにより、赤ちゃんを授かることができる可能性も出てきます。
いずれにせよ無月経の場合は、早めに病院を受診しましょう。