化膿性関節炎とは
化膿性関節炎は関節の中に細菌が入り、関節内が化膿する病気です。放置すると軟骨破壊、骨の破壊と進行し、関節障害が残ることがあります。関節の痛み、腫れなどとともに悪寒や発熱を伴うこともあります。重症化すると関節の破壊を引き起こします。
化膿性関節炎の症状
化膿性関節炎の症状は、関節痛、熱感、腫れなどがあり、発熱や悪寒を伴うこともあります。全身に倦怠感が見られ、食欲不振を招くこともあります。症状が進むと脱臼を引き起こしたり、患部周辺の皮膚に穴が空き、膿が出たりするケースもあります。一般的には関節部分に外傷がある人や、関節リウマチなどの疾患を抱える高齢者に多い病気とされていますが、小児でもかかることがあります。赤ちゃんの股関節に発症すると、おむつ替えのたびにひどく泣いたり、関節を動かさなかったりする症状が見られます。適切な治療を行わず放置すると、関節障害が残る可能性もある病気です。
化膿性関節炎の原因
化膿性関節炎の原因は関節内に細菌が入り込み、関節の中が化膿することによります。原因菌には、黄色ブドウ球菌や肺炎球菌、連鎖球菌などがあり、最も多いのは黄色ブドウ球菌とされています。細菌の感染経路には、大きく3つの経路があります。一つ目は体内の他部位から血流によって細菌が関節へ運ばれて起こるケースです。扁桃腺や尿路感染が原因となります。二つ目は骨髄炎からの波及です。関節の近くで骨髄炎が発症すると化膿性関節炎に発展することがあります。三つ目は注射や外傷などにより直接細菌が関節へ侵入するケースです。
化膿性関節炎の治療法
化膿性関節炎は細菌の感染による病気なので、完全に予防することは難しい病気です。感染しにくい体をつくるために日頃から栄養、運動、睡眠をしっかり取り、抵抗力をつけおくと予防につながります。また疲れやストレスも、抵抗力の低下の原因になります。抵抗力をアップしておけば、万が一細菌に感染しても早期に完治できます。抗生剤を用いた治療が効果的です。
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