膝内障の症状

膝内障の、主な症状は膝の鈍い痛みや腫れがみられます。
  
その他の症状としては、以下の4つが挙げられます。
・膝を完全に伸ばしきることができない
・膝の曲げ伸ばしの際に引っかかりを感じて、上手く膝を動かすことができない
・膝を動かずと、ゴキゴキと音がする
・膝がガクガクするような感じがして安定しない
  
膝内障は、複数の疾患の総称であり、原因となる傷害の部位により、痛みの出方や種類、その他の症状が異なります。最も多く見られる半月板損傷は、腫れや痛みの他に関節に水が溜まるのが特徴です。また、膝の全面の痛みは、若い女性に多く見られる膝蓋軟骨化症の特徴ですが、夜間の痛みは、60歳以上の女性に多く見られる膝特発性骨壊死といえます。

膝内障の原因

膝内障の原因は、膝関節を構成している、半月板、靭帯、骨、関節軟骨などのいずれかの損傷ですが、傷害の部位を特定できない場合や各部位の疾患を総称した場合に膝内障と呼びます。膝に強い負荷がかかった場合や、無理な方向に膝をひねった場合などに、損傷がおこりますが、原因はさまざまです。また、膝の腫れや痛みを感じるにも関わらず、原因が特定できない場合に、膝内障と呼ぶこともあります。
    
それぞれの損傷の箇所により個別の病名がつけられており、通常使われるのは損傷の箇所に応じたそれぞれの名称です。半月板や靭帯の損傷が多く見られますが、通常はそれぞれ、半月板損傷、膝関節捻挫と呼ばれます。

膝内障の治療法

膝内障は、膝に過剰な負荷がかかることが原因で起こるため、最も有効な予防法は膝への負担を軽減することです。スポーツの際に膝へテーピングやサポーターをする、ランニングの際はクッション性の高いシューズを選ぶなどで、予防できます。
  
また、過剰な体重も膝への負担になるため、肥満傾向にある場合はダイエットをすることも予防には重要です。加齢に伴い骨がもろくなり、膝の骨や半月板の損傷を起こしやすくなるため、若い頃から積極的にカルシウムを摂取し骨量を高めておくことも必要になります。