蟯虫症の症状

蟯虫症の症状は、メスの成虫が産卵する際に、肛門付近を動くため痒みを自覚する場合があります。ぎょう虫は夜に活動するため、痒みのために寝不足になることがあり、集中力低下や、落ち着きのなさが認められる場合もあります。
  
肛門付近にかゆみに対し掻きむしることで細菌感染を引き起こす場合があります。

個人差はあるものの複数の卵が産みつけられるため、卵が布団やカーテンなどに付着した場合に、他の人へ感染が広がる場合があります。

蟯虫症の原因

蟯虫症はぎょう虫の卵を飲み込むことによって感染が成立します。卵は小腸で幼虫となり、その後大腸に移動し成虫になります。
交尾をしたぎょう虫のメスが肛門付近に産卵し、寝具などに付着する、それを触った第三者が経口摂取することによって、感染が拡大されていきます。卵が産みつけられてから数時間で感染可能になってしまうこと、肛門付近についた卵は肉眼で確認することができないため、隣で寝ている家族に感染してしまう自体が起こりえます。
病原性は低いですが、感染率が高い寄生虫症ですで、家族の中でぎょう虫が発見された場合は、寝具などの駆除が必要になります。

蟯虫症の治療法

蟯虫症の治療は、アルベンダゾールやピランテルパモ酸塩、メベンダゾールといった薬剤を1回服用し、2週間後に再度服用することで駆虫可能です。しかし、感染力が高い寄生虫症で学校や保育園などの公共機関で発見された場合は家族含めて集団感染している場合があること、家族も検査を実施して、寝具等の駆虫を行う必要があります。また、学校や公共機関での感染情報にも耳を傾け、近隣で感染が確認された場合は、早めの対処を心掛ける事が感染の拡大を阻止する手段につながります。