ビタミンB2欠乏症とは
ビタミンB2欠乏症は、ビタミンB2が何らかの原因によって欠乏し、体の様々な部分に症状が現れる病気です。ビタミンB2は、体内でエネルギーを作り出すために必要な水溶性ビタミンなので、欠乏することで、ホルモンバランスなどを崩す場合もあります。
ビタミンB2欠乏症の症状
ビタミンB2が不足することで、脂漏性皮膚炎や口内炎、成長障害など、様々な症状がでます。初症状として、口唇炎や口内炎、舌炎、眼精疲労や結膜炎、目の充血など、口や鼻、眼などに現れやすく、肌や体毛のツヤがなくなる場合もあります。ビタミンB2欠乏症が原因となり、ホルモンバランスが崩れ、精神が不安定になる症例も報告されているほか、重症化すると成長不良や知能障害などが現れる場合もあり、自己判断で放置することはお勧めできません。小児などは、症状を上手く伝えることができない場合もあるため、保護者などが十分に注意する必要があります。
ビタミンB2欠乏症の原因
食事によるビタミンB2摂取量不足の場合や、肝疾患や糖尿病などの疾患、長期間に及ぶ感染症や、慢性アルコール依存症、大量の抗生剤投与、副腎皮質ステロイド薬や精神安定薬など、様々な原因が考えられます。単独でのビタミンB2欠乏症発症は、比較的少なく、他のビタミン不足と併発することがほとんどです。ビタミンB2が不足することにより、代謝異常が原因で老化が進むだけでなく、体内に脂肪が蓄積していき、脂質が酸化されることで過酸化脂質が増加して、動脈硬化などを引きおこす原因にもなります。
また、ビタミンB2は、子供の成長に密接に関係しているので、成長不良につながる危険もあるので注意が必要です。
ビタミンB2欠乏症の治療法
ビタミンB2は、内臓機能が正常な場合、多く摂取した分は排尿などで体外に排出されます。推奨される1日のビタミンB2摂取量は、年齢や性別で違いがありますが、成人男性で1.6mg、成人女性で1.2mgという報告があり、推奨値以上の摂取ができている人は少ないようです。食事だけで摂取するのが難しいと感じる場合は、サプリメントや栄養補助食品などによる摂取が有効なこともあります。
ビタミンB2欠乏症は重症化することで、命にもかかわる場合があるので、放置せずに医療機関での早期診断・治療を受けることが大切です。
治療としては、補充療法が行われます。
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