皮膚真菌症の症状

皮膚真菌症のうち足白癬は、足の指の間などのあたたかく湿ったところに発症します。症状は、水疱ができ破れて乾燥し白くかさついたり、皮膚が白くふやけてむけて赤くただれたり、足裏全体が厚くかたくなりあかぎれのようになったところに、白いうろこ状のかさつきができ、かゆみを感じる場合もあります。
  
頭部白癬は子供に多く、ピンク色の皮疹ができたり、皮疹ができずに頭皮や毛髪が抜け落ちたりします。股部白癬は男性に多く、性器の周辺の皮膚から発症し、脚のつけ根まで広がることがあります。股部白癬と体部白癬の皮疹の縁はピンク色をしており、うろこ状にかさつき、かゆみがあります。

皮膚真菌症の原因

皮膚真菌症の原因は、真菌(白癬菌など)に感染することです。足白癬の場合は、感染者も利用するような共同浴場やプールを利用したり、感染者と足ふきマットや同じスリッパを使用したり、感染者が裸足で歩いたところを歩いたりすることで感染します。
  
頭部白癬は感染力が強く、子供に多く見られます。感染者の帽子やタオルを介して感染することがあります。また、ペットから感染する人も増えています。股部白癬や体部白癬の場合は、感染者も利用するような共同浴場・サウナ・プールで床に座ったり、自分の水虫の足をふいたタオルで体をふいたり、自分の水虫をさわった手で体に触れたりすることによって感染します。

皮膚真菌症の治療法

皮膚真菌症はあたたかく湿った皮膚に感染しやすいため、予防方法としては感染しやすい部位を清潔にし、よく乾燥させることです。入浴後は足指の間や鼠径部などをタオルでよくふき、十分に乾燥させます。
  
また、家族に感染者がいる場合は、タオルやバスマット、スリッパや下着を共有しないことです。特に、足白癬は通気性の高く爪に負担がかからない靴を履き、頻繁に靴下を取り替えたり、靴や靴下をぬいでいる時間を長くしたりすることで、感染や再発を防ぐことができます。