筋疾患/ミオパチーとは
筋疾患/ミオパチーとは筋肉の病気の総称で、筋ジストロフィーを含めたくさんの筋疾患があり、極度の筋力低下を招きます。筋肉が委縮する原因として考えられるのが筋肉自体に問題があるか、神経に問題があるかになりますが、ミオパチーは前者(筋肉自体に問題)を指します。
筋疾患/ミオパチーの症状
筋疾患/ミオパチーの代表的な症状は筋力低下により歩行が困難であることです。踵をつけて歩けずにつま先歩きでしか歩くことができないのは、ミオパチーでみられる特徴的な症状です。階段の上り下りが難しかったり低い椅子から自力で立ち上がることができなかったりすることも少なくありません。学校体育においても、徒競争が周りの子に比べて極端に遅い、跳び箱が跳べないなど明らかな差が見受けられるならミオパチーを疑う必要があります。眼の周りの筋力低下により目が閉じられない、顔面筋の硬直で笑顔が作れないなどの顔面においても障害を引き起こすことがあります。疲労感や筋肉痛、体重減少、呼吸困難、排尿困難等も伴うことがあります。
筋疾患/ミオパチーの原因
筋疾患/ミオパチーの要因は非常にさまざまですが、代表的なものを挙げると以下のように分類されます。・内分泌性…内分泌性の臓器が異常をきたすことによっておこるもので、原因疾患の治療で治すことができます。
・筋炎遺伝性…遺伝子に問題があれば、筋肉を構成するタンパク質にも問題が生じます。
・代謝性…糖原病、脂質代謝異常症によって発症するといわれています。
・薬剤性…くりかえし筋疾患を有さない人が薬剤を使用した際に筋力低下や筋痛などの症状がでてくる場合を指します。
・重症筋無力症‥眼筋障害、四肢の筋力低下、瞼の下垂等を認めます。自己免疫疾患の1つと考えられます。
・先天性…ミオパチーの中でも稀で10万人に一人の割合でいるとされています。乳幼児のころからジャンプ力がない、食べ物をこぼすなどの兆候がみられます。
筋疾患/ミオパチーの治療法
筋疾患/ミオパチーは筋肉の衰えが進行するにつれ呼吸や心臓にも影響がでて命にかかわる病気です。そのため早期発見が重要とされていますが、ミオパチーの種類は多岐に及び、治療法も薬の種類も疾患によって異なります。以前よりも多くの疾患に有効な薬が開発され改善される確率は高くなりましたが、いまだ後遺症をもたらすことが多い病気のため、新たな治療法を探している段階にあります。
筋ジストロフィーなどの筋疾患の研究が行われていますが、実際世に出回るのは時間を要すると考えられています。
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