光沢苔癬とは
光沢苔癬とは、表面に光沢のある小丘疹が腹部や腕の内側、膝裏などにできてしまう病気です。若者に発症する人が多く、数ヶ月〜数年で自然治癒することが多いです。
光沢苔癬の症状
光沢苔癬の主な症状として挙げられるのは、ぽつぽつとした「まち針」の頭のような隆起が皮膚の上にたくさん見られることです。表面上に、つやや光沢が認められることが特徴的で、痒い・痛いなどといった症状を起こすことはありません。突発的に罹患するケースが多く、特に小児の男性に多いとされます。お腹や胸、腕に隆起が確認できます。男性の場合においては、男性器に症状が見られる場合もあります。身体の至る部分で発症のリスクがありますが、手の平の部分や足の裏側、顔、頭部には発症しないことが知られています。
光沢苔癬は時間の経過とともに自然に治まる場合もありますが、発症面積が広く確認されるような際には皮膚科を受診することが推奨されます。
光沢苔癬の原因
光沢苔癬の原因は、はっきりとは解明されていません。結核に罹患している患者には、光沢苔癬の症状が併発して認められる場合が多いことから、結核が遠因となっているのではと考えられていましたが今は否定的とされています。女性の場合においては、月経に何らかの問題を生じることによって、ホルモンアレルギーを起こしたのではないかと推察されるものまでさまざまです。
しかしながら、いずれの場合においても、明瞭な原因の特定にまで至ることは困難です。扁平苔癬という皮膚の病気に似た性質を持っていることから、この病の亜型なのではないかと考えられることもあります。
光沢苔癬の治療法
光沢苔癬は、原因等が不明の皮膚病であるために、予防方法などはいまだ確立していません。発症しても、皮膚上の狭い範囲内であれば自然治癒することもあります。しかしながら、面積が広い場合などにおいては、医療機関の受診が推奨されており、医師により、治療が必要であると認められた場合には、ステロイド剤などによる外用薬が使用されます。
すぐに完治しないケースもままありますので、治療には相応の時間が必要であると考えられています。
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