皮膚結核とは
皮膚結核とは、結核菌が原因となって引き起こされる皮膚の病気の総称です。肺疾患のイメージが強い結核ですが、これは全身病に当たります。皮膚結核では、その影響が皮膚に現れることにより、さまざまな状態を引き起こします。
皮膚結核の症状
皮膚結核の主な症状は、発症した皮膚病の種類によって異なり、代表的なものでは、下記のような症状が現れます。・尋常性狼瘡…
小さな粒のような隆起が続発し、徐々に互いがくっついて、赤く大きな面となります。融合を繰り返すことで、中央の辺りが傷跡のようになっていきます。
・皮膚腺病…
皮膚が陥没して潰瘍となります。
・皮膚疣状結核…
イボのような見た目が特徴的な、傷跡を残しながら発生を繰り返し、慢性化しやすいのが特徴です。
・壊疽性丘疹状結核疹…
ぷつぷつとした発疹を足・腕などの前側に発症し、潰瘍となることを繰り返します。
・バザン硬結性紅斑…
足のスネに引き起こされる斑点様が特徴の班です。
皮膚結核の原因
皮膚結核の具体的な原因は、発症した皮膚病によって異なります。・尋常性狼瘡…
肺に感染した結核菌が、血液などを媒介して皮膚に現れます。
・皮膚腺病…
リンパ節や筋肉、関節などに結核が病巣を構築し、それが皮膚への感染を引き起こすことによって発病します。
・皮膚疣状結核…
傷になった部分から結核菌が侵入することで病変を起こします。
・壊疽性丘疹状結核疹…
結核菌に対するアレルギー反応などで起こるとされています。疾患の局部から結核菌が発見されないのが特徴です。
・バザン硬結性紅斑…
結核菌に既に免疫がある状態の人に起こる病気としてしられています。であり、女性に多く見られます。
皮膚結核の治療法
皮膚結核を予防するためには、まず、結核の感染を未然に防ぐ必要性があります。免疫力を高めるために、質の良い睡眠や栄養をきちんと取ること、運動を適切に行うなどを心がけましょう。健康診断を定期的に受け、自分の身体の状態を把握しておくことも大切です。また、BCCやツベルクリンなどの予防接種でも結核菌への感染を防ぐことができますので、健診で結核菌に対する抗体を持っていないことが分かった場合には、医療機関にて相談することが必要です。
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