網状皮斑(リベドー)とは
網状皮斑とは、皮膚の末梢循環障害によって、皮膚表面に赤紫色をした網目状、もしくは樹枝状の模様が見られる状態を指します。 特に下肢を中心に見られやすいのが特徴です。
網状皮斑(リベドー)の症状
網状皮斑の症状には、以下の3種類あります。大理石様皮膚
大理石様皮膚は、主に子どもや若い女性に見られることが多い症状です。皮膚に現れる模様は網目状の場合が多く、主に冬場の寒冷刺激によって生じます。外気温が上昇すると自然に消失することが多い、一過性の症状であることが特徴です。
細網状皮膚
細網状皮膚は、完全に環が閉鎖した網目状の模様が皮膚に現れます。寒冷以外に原因があり、外気温の上昇でも症状が消えないのが特徴です。
樹枝状皮斑
樹枝状皮斑は、皮膚に現れる模様が網目の途切れた状態(樹枝状)であることが特徴です。寒冷以外に原因となる病気が潜んでいる可能性があります。
網状皮斑(リベドー)の原因
大理石様皮膚、細網状皮膚、樹枝状皮斑のいずれも、寒冷やその他の病気によって血流が悪くなった際に起こります。血流が悪くなると、酸素含有量の低い血液が皮膚末端の血管にとどまって、毛細血管の拡張が起こります。その結果、皮膚に網目状もしくは樹枝状の模様が現れます。
寒冷以外に考えられる網状皮斑の原因としては、膠原病やクリオグロブリン血症などの病気が挙げられます。また、症状が進行すると、拡張した血管が変質し、皮膚炎や潰瘍などを起こす場合もあります。
網状皮斑(リベドー)の治療
寒冷を原因として網状皮斑が出やすい場合は、体を冷やさないことや、マッサージでうっ血を防止することが、網状皮斑の予防や改善につながります。また、他に原因となる病気があって症状が出る場合には、その治療が最優先となります。普段から軽い打撲や摩擦で内出血を起こしやすい、血管系の弱い方によく見られる症状のため、不安があれば皮膚科の医師に相談しましょう。
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