ケーラー病の症状

ケーラー病は痛みを伴う部位や発症時期により第一ケーラー病と第二ケーラー病に分類されます。
  
第一ケーラー病は幼少期の4~5歳ごろに発病し、第二ケーラー病は、思春期に多くみられます。舟状骨のある足の甲や、第二中足骨に痛みや腫れを伴い、痛みのため可動範囲が限られ、歩きにくくなるという症状が現れるのが特徴です。第一ケーラー病は、成長と共に痛みが軽減し、治癒する場合もあります。幼児期の場合は、歩きたがらないという症状で異変を感じる場合もあります。
  
第二ケーラー病は、病状の進行で変形を伴う場合もあり、慢性的な痛みや関節拘縮につながる危険性もあります。

ケーラー病の原因

第一ケーラー病は、舟状骨に繰り返し圧力が加わったことにより、血液の循環障害にから舟状骨の壊死につながることが原因です。発病が幼少期の4~5歳であることから、慢性的に足に負荷を与えてしまうことにより壊死につながってしまいます。第一ケーラー病は成長と共に痛みの軽減や治癒につながる場合もありますが、現在でも原因究明のために研究が続けられています。
   
第二ケーラー病は部位と思春期に発病するという違いはありますが、第一ケーラー病と同様、血液の循環障害による第二中足骨の壊死が原因ですが、明確な原因については解明されていません。

ケーラー病の治療法

ケーラー病は原因が解明されておらず、明確な予防法は確立されていません。
  
第一ケーラー病は、4~5歳の幼少期に発病することから、歩き方の違和感や、歩きたがらないという傾向を発見した場合は、早めに受診し検査を受ける事が重要です。また、第二ケーラー病は思春期に多く、痛みや歩きにくさを症状として自覚することができます。
   
そのため病院での検査などを通して、早期に治療を受けることで、痛みの軽減や、緩和など進行させないという方法が予防の一つにつながります。

治療は、足舟状骨への負荷を軽減する目的で靴敷き使用します。
また症状が重度の場合は、歩行用のギプスを使用して3−6週間安静にする必要があるでしょう。