ウイルス性肺炎とは
ウイルス性肺炎は、ウイルスの感染が原因で起きる肺炎であり、肺炎はウイルス性によるものと細菌性によるものに大別されます。感染したウイルスによって症状が違うという特徴がありますが、命の危険性を伴う場合もある病気のため注意が必要です。
ウイルス性肺炎の症状
ウイルス性肺炎の症状は感染したウイルスによって症状の違いがあり、さまざまです。かぜ症候群を起こすインフルエンザウイルスやアデノウイルスに感染した場合は、鼻水や鼻づまりなどの風邪症状のほか、頭痛、咳、高熱がでるという特徴があり、風邪よりも症状が重く現れ、その分体力を消耗します。重症化すると高熱や激しい咳と共に呼吸困難に陥る場合もあります。
ヘルペスウイルスの一種であるサイトメガロウイルスウイルスで起こる場合は、進行性のものと遅滞性のものに分類され、発熱や呼吸困難が続いた後、呼吸が浅くなり、チアノーゼが出現したり、重症化することも多いです。
ウイルス性肺炎の原因
ウイルス性肺炎の原因は、ウイルスに感染したことに起因します。生まれつき体内に保有し、肺の中で増殖をすることにより、炎症を起こす内因性ウイルスと、外からの感染により、炎症を引き起こす外因性ウイルスに大別されます。もともと体内にいる内因性ウイルスの一つとしてサイトメガロウイルスが挙げられます。白血病など免疫力が弱まったり、低下した際に、内因性ウイルスが増殖すると考えられています。
外から感染するウイルスとしては、インフルエンザウイルスや、アデノウイルス、麻疹ウイルスや水痘ウイルスなどが原因となります。
ウイルス性肺炎の治療法
ウイルス性肺炎を予防するためには、ウイルスに感染しないよう免疫力を高める事が予防の一つといえます。規則正しい生活や、栄養バランスの取れた食事、適度な運動や休息などを心掛け、普段から体力作りに努める事が重要です。また、ワクチンがあるものについては、流行する前に予防接種を行ったり、子どもに比較的多いという特徴があることから、計画的に予防注射を摂取することで感染するリスクを軽減させることができます。
風邪かなと思っても、症状がひどい時は必ず受診するようにすることが大切です。
治療は抗ウイルス薬や、対症療法となりますが、重症の場合は、呼吸管理とともにグロブリン製剤やステロイドを用いることもあります。
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