類骨骨腫の症状

類骨骨腫は、10代から20代の子どもの成長期に多く発症し、夜間痛、いわゆる深夜から朝方にかけて痛みが現れます。寝入りばなに痛みを感じ、痛さのあまり眠れないという特徴があり、不眠を訴える場合もあります。
  
子どもに多くみられますが、成長痛とは異なり、痛む場所はいつも同じ場所が痛みます。アスピリンという消炎鎮痛剤が痛みを軽減させることから、服用することで、痛みはおさまります。類骨骨腫は良性の骨腫瘍で、手や足、脊椎や背骨などにも発生しますが、痛みの症状は同じ夜間痛であり、消炎鎮痛剤を服用することによって痛みが治まるという特徴があります。

類骨骨腫の原因

類骨骨腫は良性の腫瘍で、X線写真では痛みを伴う場所が骨のかたまりのように膨らんで見えます。膨らんだ部分には小さなナイダスと呼ばれる根源があり、痛みの原因となる物質が生成されていると考えられています。ここで生成される物質が痛みの原因と考えらえていますが、腫瘍ができるメカニズムについては特定の解明には至っていません。
  
遺伝的要素や、体質が原因の一つとした考えもありますが、あくまでも仮説として考えられており、原因究明のために研究が進められています。手や足、背骨など全身に発生することから、発生部位や原因について、症例を元に解明に向けて研究が続けられています。

類骨骨腫の治療法

類骨骨腫は原因が特定されていないため、明確な予防法は確立されていません。現在でも原因究明のための研究が続けられています。
  
類骨骨腫は夜間痛と呼ばれる夜から朝方にかけて痛みが発生し、消炎鎮痛剤で痛みが軽減することから、この症状を感じた場合は早めに受診することで、病気の早期発見につながります。また、成長過程において自然治癒のケースも報告されているため、あまり神経質にならず、経過観察をすることも重要です。
また整形外科的にナイダスを完全に摘出することが治療となります。