新生児肺炎とは
「新生児肺炎」は新生児期に発症する肺の感染症の総称で先天的のものと後天的なものがあります。感染経路や起因菌・ウイルスともたくさんの種類があります。短時間で重症化することもあるため入院により治療観察することが一般的となります。
症状
新生児肺炎の主な症状としては・唸り声を上げる
・呼吸が速い
・息を吸うとき肋骨の間などがへこむ陥没呼吸をしている
・不機嫌になって哺乳がよくなくなる
・顔色や手足の色が悪くなるチアノーゼ
・低体温
などがあげられます。
新生児の場合は症状が徐々に進行していかず、急激に呼吸困難になることもあるため注意が必要です。普段と呼吸の早さが違う、ぐったりしている、哺乳をしないなど気になる症状があれば肺炎を起こしている可能性があるので早急に医師の診断を受けなければいけません。
新生児肺炎の症状は多岐に亘ります。また症状は新生児肺炎のみの特有のものではないため、他の病気との見極めが必要となります。
原因
「新生児肺炎」は新生児の肺がなんらかの細菌やウイルスに感染することで発症します。感染経路として考えられるものには以下のようなものがあります。・経胎盤感染… 母親の血液の中から胎盤を経由して胎児の肺に感染するケース。梅毒や風疹、リステリア菌などがあります。
・上行性羊水感染…母親の膣から子宮へ感染が進み、胎児の周りにある羊膜や絨毛に炎症が起き、羊水が汚染されることで胎児に感染するケース。大腸菌、腸球菌、インフルエンザ菌などがあります。
・経産道感染…分娩時に膣内にある細菌やウイルスに感染するケースです。
・出生後の水平感染…妊娠、出産に関係しない感染のケースです。
治療法
新生児肺炎についての明確な定義はなく、感染経路もさまざまなことから有効な予防措置はありません。新生児期に治療を必要とする乳幼児の感染症のうち10%~20%が肺炎と言われています。新生児肺炎を発症してしまった場合、体力的な面からも急速に重症化することもあります。早急に医師の治療を受け適切な治療を受けることが必要です。新生児肺炎が発症した場合には抗生剤や抗ウイルス薬など適切な薬の投与と呼吸の管理、循環器系の管理などが行われます。
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