瘢痕性類天疱瘡/良性粘膜類天疱瘡とは
瘢痕性類天疱瘡/良性粘膜類天疱瘡は口の中などの粘膜に赤いただれが生じるものです。自己抗原に対して反応してしまうために起こる病気で、自身の体内のタンパク質に反応するため急に重症化するよりも長い期間かけて症状が出ることがあります。じんましんのように症状が出るものでは、その跡が残ってしまう水疱もあります。
瘢痕性類天疱瘡/良性粘膜類天疱瘡の症状
瘢痕性類天疱瘡の主な症状は粘膜や皮膚の水疱で、皮膚で起こるとあとが残るものも多くあります。かゆみや痛みが伴うこともあります。
特に粘膜に生じるので消化器系や口内などにも発生し、ただれなどが起き、痛みがでることがあります。皮膚だけではなく、まぶたや鼻の粘膜にも出ることがあるので、癒着などが起こると失明することもあります。
瘢痕性類天疱瘡/良性粘膜類天疱瘡の原因
瘢痕性類天疱瘡の主な原因は自己免疫です。自分自身の体のタンパク質が抗原となってしまい、抗体がつくられ、正常な細胞に攻撃がおこなわれるため、様々な症状が起こるというような免疫の異常が原因になっています。遺伝的な原因がみられることもあるともされています。
自己抗原は複数あり、ヘミデスモゾーム、ラミニンなどが明らかになっています。
瘢痕性類天疱瘡/良性粘膜類天疱瘡の治療法
瘢痕性類天疱瘡を根本的に予防する方法は明らかではありませんが、一般的に規則正しい生活が大切です。早期治療が重要なため、症状があれば、早めに受診することも大切です。薬で治療しても再発してしまうこともあるので経過をみていくことも必要です。治療は重症度によりかわりますが、免疫抑制薬や副腎皮質ホルモン薬などが使われます。
- このコンテンツは、病気や症状に関する知識を得るためのものであり、特定の治療法、専門家の見解を推奨したり、商品や成分の効果・効能を保証するものではありません
- 専門家の皆様へ:病気や症状の説明について間違いや誤解を招く表現がございましたら、こちらよりご連絡ください