疱疹状膿痂疹とは
疱疹状膿痂疹は、基本的に妊娠をしている女性に発症する病気であるため、男性はこの病気にかかることはありません。膿疱性乾癬の一つとして認識されています。妊娠をしているときに発症するので、例えこの症状が出たとしても出産を経験すれば自然治癒で症状が収まることもある病気です。しかし、発熱や低カルシウム血症などの全身症状により胎児に影響を与えることもある。
疱疹状膿痂疹の症状
疱疹状膿痂疹の症状は、膿を持った赤い発疹が全身に広がることです。発疹ができるだけではなく、症状が進行すると発熱や下痢、嘔吐などを伴うこともあります。リンパ節の腫脹などが起こることもあります。妊娠をきっかけに生じる病気で、妊娠をしてから約半年程度で発症することが多く、出産後しばらくすると落ち着くことが多いです。
疱疹状膿痂疹の原因
疱疹状膿痂疹の原因は、妊娠に伴う母体のホルモンバランスの変化にあるといわれています。女性は妊娠をして胎児を体内に宿すと、身体のホルモンバランスに変化が起こります。膿泡性乾癬の一種として認識されているため、この症状を発症させる女性は扁桃炎なども一緒に合併させる危険性があるため、身体に発疹が出たときには合併症に注意をしなくてはいけません。
また、日常的にストロイド薬を内服している人は、その利用をやめてから突然身体に発疹が出ることがあるため、ステロイド薬の中止が原因となって病気を発症させる人もいます。
この病気の特徴は、妊娠をしていることを起因として発症することにありますので、症状が出たときにはその人の日常生活と照らし合わせて個別に対策を検討する必要があります。
疱疹状膿痂疹の治療法
疱疹状膿痂疹の予防は、明らかなものはありませんが、基本的に、疱疹状膿痂疹は出産を契機として症状が和らいでいくものであるため、何事もなく出産を終えたときには自然治癒を見越して治療することが出来るようになります。治療は、妊娠への影響の少ないステロイド薬などが用いられます。
出産をしても症状が和らがない場合には、母体のホルモンバランスが崩れたままになっている可能性があるため、ホルモンバランスを整え、妊娠前の健康的な身体に戻していく必要があります。重い症状になると出産後でも入院を続ける必要があるため、症状の進行度合いには注意をしなくてはいけません。
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