線状皮膚萎縮とは
線状皮膚萎縮は皮膚の伸びる方向に凹凸が見られたり、皮膚の色がだんだん灰色になってくる状態です。病気の人のみがなるとは限らず、肥満や妊娠がきっかけで症状がみられる人もいます。この症状が見られた人は皮膚科への検診をおすすめします。病気の類ではないので特にこれといった治療が行われない場合もあります。
線状皮膚萎縮の症状
線状皮膚萎縮の症状としては皮膚の繊維上に凹凸が見られたり皮膚の色が徐々に灰色になってきます。膝や腰、腹部や大腿部によく見られます。出産を終えた妊婦などは妊娠線として多くの人に発症しています。しかしこの症状は病気ではなく、時間の経過とともに徐々に薄れていくので特に治療は必要ありません。どうしても気になる場合は皮膚科に行くと良いでしょう。ステロイド薬の投与による治療法などもあります。
また思春期の年代の人にも見られる傾向があり、その際は胸や背中などに多く発症します。もし跡が残ってしまっても数ミリ~数センチ程度で収まるので特に人目を気にするようなものではありません。
先ほど述べた思春期の人や、妊娠した人以外にも肥満や糖尿病の人にも見られる場合もあります。
線状皮膚萎縮の原因
線状皮膚萎縮の原因としてはグルココルチコイドという物質が増える事にあるとされています。この物質が増える原因としては糖尿病のステロイド治療を受けたり、感染症を引き起こしたりする事がだとされています。グルルココルチコイドが増える事により皮膚の再生能力を低下させ、皮膚の傷を治しにくくしているのです。皮膚の傷の治癒力が低下すると妊娠線や肥満線のように皮膚の上に線のようなものが残ったままになってしまうのです。肥満や妊娠以外にも皮膚の伸縮が活発な成長期にも見られる傾向があります。治療法として特別な対処法はありませんが時と共に傷跡が目立たなくなる事もあります。しかしながら一度出来てしまった傷を完全に消す事は難しいです。
線状皮膚萎縮の治療法
線状皮膚萎縮の予防法としては、まずできやすい体質を作らない事です。肥満などは典型的な例で皮膚の伸縮を出来る限り起こさなければ発症しにくいです。しかしながら、成長期や妊娠などは避けて通ろうと思っても難しいので、完全に線状皮膚萎縮を予防する事は難しいでしょう。また皮膚が縮小する40~50代にも起きやすいとされているので、40~50代の方は皮膚縮小しないようにいつまでも弾力ある肌を保ち続ける事も重要です。また紫外線を多く受けると肌へのダメージが大きくなり、線状皮膚萎縮を発症しやすいとも言われているので日光に必要以上に当たらないことも予防策の一つです。
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