カンジダ性爪囲爪炎の症状

カンジダ性爪囲爪炎は、手の指の爪が白濁してその周りの皮膚が赤みを帯びたり、腫れを伴って痛みを感じたりという症状を呈します。より症状が進むと感染部位の皮膚が湿り気を帯びることや膿を生じることもあります。
爪へと感染が進行した場合には、1本または数本の手の指に感染し、爪の下の部分が白く濁ったり、黄色く変わったりします。爪が生えてくる根元の部分にまで感染すると、新たに生えてくる爪が変形することもあります。
カンジダ性爪囲爪炎のほとんどは手の指に起こることが多く、特に中指と薬指に多くみられるという傾向があります。膿などを生じることからカンジダによる感染だけではなく、他の細菌の感染も同時に引き起こされる場合も少なくありません。

カンジダ性爪囲爪炎の原因

カンジダ性爪囲爪炎を引き起こす原因は、日常生活を送る中でいたるところに存在しているカンジダです。このカンジダが増殖しやすいような湿度と熱が感染部で維持されることによって、当該部位に病変を引き起こします。
湿度と熱を伴うことがおお家事などの日常的かつ長期的な水仕事に携わることが主なものとなっています。しかしながら水仕事をすることがない乳児に生じることもあり、癖となっている指しゃぶりによって増殖に必要な環境が整えられることも原因の一つとされています。また症状が現れた部位周辺に生じた傷を治療するためばんそうこうなどの保護材料で覆うことによっても、湿度と熱という増殖に適した環境を意図せず生じてしまうこともあります。

カンジダ性爪囲爪炎の治療法

カンジダ性爪囲爪炎が生じるのを予防するためには、カンジダが増殖して炎症を生じることができないような環境を整えることが肝要です。
湿度と熱によってカンジダは増殖するため、水仕事や水に触れるような作業を行った後はタオルなどでしっかりと手を拭くことです。またカンジダの増殖を抑制するため、栄養バランスが取れた食事の摂取や規則正しい生活などによって身体の抵抗力を維持することも大切です。
一度感染が生じた部位については、常に清潔を保つことや乾燥状態に置いておくことも再発の予防につながります。治療のため投薬を受けている場合には服薬の指示を守ることも必要です。