角化異常症の症状

角化異常症の症状は皮膚が分厚くなり亀裂があらわれ、白い皮がポロポロと剥けていきます。道化師様魚鱗癬では生まれつき分厚い角層に皮膚が包まれて亀裂が走った状態となり医師は直ぐに角化異常症の病だと診断をつけます。
これらの病は体の一部や全体の皮膚が角化する為に手触りもザラザラとしており、悪化すれば大きな亀裂が走った状態にもなります。そして皮膚が落屑し布団や床等に散らばります。
そして症状が酷い場合には関節拘縮、脱毛、水疱、難聴を伴う場合もあり、目の異常を合併してしまう場合もあります。
この病は見た目にも明らかに皮膚に異常があると判断が可能ですので、異常が現れれば悪化を防ぐ為に皮膚科への受診が必要になります。

角化異常症の原因

角化異常症が引き起こされる原因は、皮膚のターンオーバーサイクルが正常に行われない事や皮膚に存在するセラミドや水分、脂質が正常に保たれていない為に皮膚が乾燥し、悪化すれば角質層が分厚くなり亀裂や落屑があらわれます。
良く見られるのが冬場に足のかかとが角化を引き起こす症状ですが、これは誰にでも発症する可能性の症状ですし、保湿をしっかり行えば次第に完治していきます。しかし魚鱗癬等の病では、角層生産に関係する様々な遺伝子の異常が原因となりますので、完治が難しく闘病生活も長くなります。
そして全身に角化異常症が発症されるように症状も重い場合も多く医師への通院が必要となります。もしこのような症状が現れた場合には、遺伝子検査を行い診断を行います。

角化異常症の治療法

角化異常症の予防は、魚鱗癬等の病の場合発症を抑える方法は無いとも言えます。これは遺伝的要因により発症する病ですので時前に予防するのは難しい病でもあるのです。
しかし角化異常症が発症しても病院を受診する事で症状の悪化を防ぎ、症状を回復させる事は可能です。皮膚が乾燥し亀裂が生じやすくなる季節には入浴後、皮膚の水分を蒸発を防ぐ為に保湿を念入りに行うように心がけます。
全身に角化異常症が現れている場合には全身の保湿を常に行うには日常的には大変労力がかかりますが、保湿をしっかり行う事で、皮膚の亀裂や落屑をかなり軽減させる事が可能になります。また角化異常を抑える塗り薬や飲み薬が用いられることもあります。痒みに対しては抗ヒスタミン薬を用いることもあります。