斜頸の症状

斜頸の主な症状は見た目でも分かるような首の歪みです。

斜めに曲がってしまうことが多く、方向はその人の生活によってかなり異なっています。前方に突き出すような形になることもあります。

ヘルニアなどを併発してしまっていることもあるので、初期の症状として手足のしびれなどが挙げられます。

冷え性や腰、関節の痛みなどが強い場合にも斜頸などにつながっていることがあります。

主にパソコンを長く扱う職業の人や、字を長い時間書いている人のような同じ姿勢をずっととっている人に起こりやすい症状です。

若ければ改善もはやいですが、高齢者では悪化するのもとても早く、治療も難しいです。

整体や骨接ぎなどと合わせて骨のズレを矯正していく治療をすることになります。

斜頸の原因

斜頸の主な原因は幼児期の首のズレと成長過程での筋肉の成長異常が多いです。

高齢者が患ってしまうものとは別に、幼児期には既に斜頸と言われていることも多く、幼少期からの治療で比較的しっかりと改善できます。

幼児の頃に遺伝や出産時の異常で首に変化が起きてしまうことも原因になりやすく、遺伝的に問題がある場合には日常的に矯正が必要です。

また、ジストニアという神経の異常で生じることもあります。

なかには、胸鎖乳突起と呼ばれる部分が縮んでしまうことで悪化すると言われており、外科的な治療では改善できない場合もあります。

先天性のものや怪我などで起きてしまうこともあり、要因は非常に多様です。

ある程度要因がわかっていれば対策も取りやすいですが、異変が生じてからの検査が長引いてしまう場合もあります。

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斜頸の治療法

斜頸の予防はあまり多くありません。出産時に受けてしまった傷などが原因であったり、先天性の異常があることも多く、根本的な解決ができないこともあります。

原因がわかっていれば対処することが出来る場合もありますが、先天性の場合には遺伝的な面から治療が難しく、矯正や形成による治療が薦められます。

左右の筋肉のバランスが整うように筋肉や腱を切る施術をすることもあり、多くの治療は幼いうちに行われます。

胸鎖乳突起に関係する症状では、その腱を切ることでバランスが取れます。タオルなどでの矯正もしながら治療を進めることで改善できます。

ジストニアによる斜頸の場合は、ボツリヌス毒素や筋弛緩薬を使用して、首の筋緊張を和らげる方法をとることもあります。

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