口蓋隆起・下顎隆起とは
口蓋隆起・下顎隆起、この2つの疾病は、骨が局所的に隆起した状態で、外骨症や外発性骨増生と言われる病気で、歯科医師により視診や触診が行なわれ、正しい状況を知るためにレントゲン撮影により診断を確定します。症状が現れた場合は歯科医院を受診し、外科的な手術を受けます。
口蓋隆起・下顎隆起の症状
口蓋隆起は、口腔上壁として歯の付け根付近のかたい部分を硬口蓋と言いますが、この部分の中央付近に隆起が発生します。この症状が悪化すると発音障害が現れ、食事や咀嚼にも障害が出ます。下顎隆起は、下顎骨の小臼歯部舌側にできる半球状の骨の隆起です。意外にも発症に気付くことがなく、歯科検診などで歯科医師に指摘されて自覚することが多いでしょう。表面の粘膜が損傷しやすいことで食事などの時にキズが付きます。無症状の状態でも義歯作成時に問題となりますので、外科的切除が適していると考えられ、また歯周病の原因ともなりますので手術による切除が良いでしょう。
口蓋隆起・下顎隆起の原因
口蓋隆起・下顎隆起の発生原因は不明ですが、遺伝的な要素が高いと言われており、強い咬み合わせによる顎骨へのストレスによる骨の奇形などとも言われますがハッキリとした原因が分かっていないというのが実情です。噛み合わせが悪いと隆起する部分に無駄に力が入り支えが必要となるため、骨を隆起させて応えようとします。
肉から骨が隆起し、表面の粘膜が薄いことから食事などの時にキズが付きやすくなります。これは骨の隆起であり、腫瘍などではないため、無症状ですが、ひどくなると違和感が出るため、手術で隆起した部分の切除が必要となります。外反母趾という足の骨の隆起がありますが、これは、ハイヒールなどの着用で足の支えの役割を骨が隆起して担うようになり、同様の原因と考えられますが、ハッキリとしてとしていないことが多いでしょう。
口蓋隆起・下顎隆起の治療法
口蓋隆起・下顎隆起が遺伝的であったり、原因が分からないということがある以上これを予防することは、ある意味難しいと言えます。ただ、噛み合わせが原因である場合、適正な噛み合わせに戻すための矯正が必要となるでしょう。最大の予防方法としては、歯科医院に定期的に通うことです。
歯科医院で検診を受けることで、早期発見が出来ます。口蓋隆起・下顎隆起は早期発見により早期治療を行うことが手術自体が短時間で済むというメリットもあります。とくに高齢になってからの外科手術にリスクが伴うため、少しでも早めの対処が良いと言えます。
- このコンテンツは、病気や症状に関する知識を得るためのものであり、特定の治療法、専門家の見解を推奨したり、商品や成分の効果・効能を保証するものではありません
- 専門家の皆様へ:病気や症状の説明について間違いや誤解を招く表現がございましたら、こちらよりご連絡ください