二次性赤血球増加症の症状

二次性赤血球増加症を引き起こすと、造血の量を調整するホルモンが異常反応し血液中の赤血球が増加、血液はドロドロの状態になります。そのため血栓ができやすくなり、脳梗塞や心筋梗塞などの重篤な病気を誘発しやすくなります。軽いものとしては、血液がスムーズに流れないことから慢性的な頭痛を伴ったり、耳鳴りを引き起こし目眩や立ちくらみ、体が重く疲れやすいといった症状が見られます。

さらに赤血球だけでなく白血球も増加している場合には胃潰瘍になりやすく、原因がわからない皮膚のかゆみや発汗なども起こります。血液の粘り気が増し、血中の尿酸値も上がります。また、二次性赤血球増加症はストレスが原因の多血症とは異なり治療の対象となります。

二次性赤血球増加症の原因

主に赤血球は酸素を体組織に運ぶのが役割です。体内に赤血球が増えるということは、腫瘍などで酸素が不足している臓器がある場合や、生活習慣などで体内の酸素濃度が低下した状態の時に多血症が起こります。
二次性赤血球増加症の原因として、まず喫煙が挙げられます。喫煙をすることにより血中の一酸化炭素ヘモグロビン濃度が上昇し体組織が低酸素症になることで、より多くの酸素を運ぼうと赤血球が増えていき、血液は濃く粘度が増します。
また、肺疾患が原因で全身への酸素供給が困難な場合と、山岳などの高地で長期滞在して高山病が原因になるものがありますが、いずれも体内に巡る酸素濃度が不足することが二次性赤血球増加症を引き起こします。

二次性赤血球増加症の治療法

二次性赤血球増加症の予防をするには、その原因が喫煙にある人は禁煙をすることで症状が改善されます。適度に有酸素運動などを行い、生活習慣を改め、食生活を正すことも大事です。多血症にならず、健康で快活に過ごすには日頃から水分をしっかりとり、飲酒なども控えて体内環境を整え、ストレスを溜め込まないことです。
また、慢性的な頭痛や目眩などが起きた時に放置せずに医療機関で血液検査や健康診断を行い、肺疾患や体内の臓器の不調など赤血球が増える原因となるものをいち早く発見し治療することが予防になります。中でも一番大切なのは、二次性赤血球増加症の合併症である脳梗塞などの危篤な症状を回避することです。