スティーブンス・ジョンソン症候群/中毒性表皮壊死融解症とは
スティーブンス・ジョンソン症候群/中毒性表皮壊死融解症とは、肌に円い紅斑が生じる病気です。これらの病気は、これまでそれぞれに個別の病気として認識されてきました。しかし現在では、病状の程度の差はあっても、実質的にはほぼ同じ病気であることがわかっています。
スティーブンス・ジョンソン症候群/中毒性表皮壊死融解症の症状
スティーブンス・ジョンソン症候群/中毒性表皮壊死融解症により生じる症状は、皮膚に円くて赤い症状が現れるというものです。軽症のものであれば、手の甲や肘を中心として症状が表れ、体の病変も軽くて済みます。しかしながら、紅斑が全身に及ぶ場合には、スティーブンス・ジョンソン症候群やあるいは中毒性表皮壊死融解症に分類され、病状が重症に至る可能性があります。重症のタイプの場合には、高熱と共に皮膚の紅斑が全身に現れるだけに留まらず、粘膜も障害をうけ、視力を失って失明する後遺症を残す恐れがあります。体の表面積に紅斑が現れる範囲が広いほど、スティーブンス・ジョンソン症候群やさらには中毒性表皮壊死融解症として分類されます。
スティーブンス・ジョンソン症候群/中毒性表皮壊死融解症の原因
スティーブンス・ジョンソン症候群/中毒性表皮壊死融解症が起こる原因としては、感染症や薬剤などによるアレルギーが要因としてあります。場合によっては、単純ヘルペスウイルスが引き金であるケースも存在します。また、症状が重いスティーブンス・ジョンソン症候群や中毒性表皮壊死融解症は、服用している薬剤が問題となっていることもあります。加えて、肺炎マイコプラズマがこうした病気を引き起こしていることもあり得ます。その他にも、なぜスティーブンス・ジョンソン症候群/中毒性表皮壊死融解症が生じているのか、はっきりと分からないといったこともよくあります。このことから、この病気は原因の特定が難しい傾向にあります。
スティーブンス・ジョンソン症候群/中毒性表皮壊死融解症の治療法
スティーブンス・ジョンソン症候群/中毒性表皮壊死融解症の予防方法としては、原因が判明していれば、それを改善することにより対処することが可能です。スティーブンス・ジョンソン症候群や中毒性表皮壊死融解症は、疾患の治療のために服用している薬剤が、病気の原因である事があります。このことから、服用している薬剤の中止によって、病状が改善に向かう可能性があります。
また、副腎皮質ステロイドの点滴注射や、あるいは血漿交換療法を実施することによって、体の病状の改善を進めていきます。状態が悪い場合には、やけど治療に類する対処を行います。
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