皮膚爬行症(クリーピング・ディジーズ)の症状

皮膚爬行症の主な症状は、線状の赤い腫れやかゆみです。線状や波状のあとが移動するようにして動くのも特徴の1つです。血管のように見えることもありますが、痒みや痛みを生じながら移動するので摘出手術が必要です。
海産物などを生食すると寄生されてしまうことも多いので注意が必要です。顎口虫や旋尾線虫が主な原因となって、皮膚の表面を動き回ります。寄生虫が移動した後は赤くなって残ったり、かゆみが激しく残るものが多いです。生食をしていることが分かれば早めに医師に摘出してもらうとよいでしょう。

皮膚爬行症(クリーピング・ディジーズ)の原因

皮膚爬行症の原因は、ドジョウやホタルイカの生食で寄生されてしまうことが多く、南米や東南アジアでも十分に火が通っていない食べ物を食べて寄生されることもあります。旋尾線虫や顎口虫といった寄生虫が知られており、食事や皮膚の表面からの侵入が最も多いです。内臓や消化器系に異常が残ってしまうこともあるので早めに医師に治療してもらうことで症状を改善できます。
寄生虫のフンなどが体内にあると高熱が出たり、風邪のような状態になることも多いので、海外旅行後の高熱などでは十分に注意が必要です。生食や十分に加熱されていないものを食べたり、自分自身で調理をするような場合には特に注意しましょう。寄生虫を摘出した後にも卵が残っていると再発するので、完全に薬も合わせて治療することが大切です。

皮膚爬行症(クリーピング・ディジーズ)の治療法

皮膚爬行症の予防には、海産物や川魚の生食を避けることが第一です。日光浴などで土に直接寝転がることでも寄生されることがあり、屋外で土を触るのは十分注意しましょう。海外旅行中に生っぽいものを食べたり、大きなカタツムリなどを触ることでも感染し、寄生されてしまうので、あまりむやみに触ったり食べないでいることも大切です。
万が一寄生されても早めに薬などで治療を進めれば重症になる前に治療できるので、すぐに症状が改善されていきます。高熱、せき、ひふの異常が診られたら早めに医師にかかることが大切です。
治療方法は、虫体を皮膚から摘出するのが確実です。
薬を飲んで治療する方法もありますが、体内で寄生虫が死滅すると衛生的に問題もあるので摘出することが最適な選択です。
駆虫薬としてチアベンダゾール(ミンテゾール)やイベルメクチンを使用する場合があります。