症候性脱毛症とは
症候性脱毛症とは、何らかの原因やいろいろな病気により脱毛になってしまう症状です。内分泌機能の異常や栄養・代謝の障害や薬剤の副作用など、様々な疾患に伴うものとされています。多くの場合、原因となった病が完治すれば髪の毛が急速に生えてきますが、脱毛のまま生えてこないケースもあります。
症候性脱毛症の症状
抜け毛は、普通1日に50~100本位は正常範囲と言われています。故に症候性脱毛症の症状としては、100本以上髪の毛が抜けたり、シャンプー時など一度に50本以上の毛が抜けたり、全体的に髪の毛が薄くなったりします。また、1週間前後で殆ど抜け落ちる速度の速い脱毛や一緒に体中の毛も抜けるケースもあります。特に抗がん剤によるものは、投与後1~4週間後に脱毛になり殆ど毛が抜けてしまいます。また食べ物がうまく消化できない事で、円形脱毛症の症状もみられ、低栄養状態の場合は、脱毛以外にも皮膚炎などの症状も併発する場合もあります。病気の場合は、完治すれば髪の毛がまた生えてきますが、脱毛のまま生えなくなるケースもあります。
症候性脱毛症の原因
髪の毛は、成長期、退行期、休止期を周期的に繰り返しながら生え変わりますが、何らかの原因で休止期に陥る事で脱毛になります。そこで、症候性脱毛症の原因は、主に甲状腺ホルモンの異常により体内のホルモンのバランスを崩したり、たんぱく質、ミネラル、ビタミンなどの欠乏による低栄養状態、食欲不振による拒食症、消化器の疾患により摂取した栄養素が十分に吸収できず栄養不足状態などとされます。他にもインフルエンザによる高熱、熱病、伝染病、中毒症、内臓障害、ウイルス感染なども挙げられます。また、妊娠中、出産も原因の一つとされます。更に様々な薬剤の投与時の副作用によるもので、代表的な物は、抗がん剤使用により髪の毛がすべて抜けてしまうケースもあります。
症候性脱毛症の治療法
症候性脱毛症の予防として、生活習慣の悪化や食生活の乱れによりホルモンバランスを脱毛症を崩して来してしまう事から、日頃からのバランスのとれた規則正しい食生活と定期的な運動などによる健康維持の心掛けが最も効果的です。また、十分な睡眠と休養をとり、なるべくストレスをためないように気を付ける事も大切です。特に妊娠中、出産後は、十分な栄養素を摂りバランスよく食事をする事が重要です。
抜け毛が気になりだした事で、ただ単に脱毛ケアー等をする事ではなく、抜け毛の原因を究明する事が早期の解決に結びつきます。そのためにも必ず皮膚科医師に相談して改善と完治のための治療を受ける必要があります。
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