遺伝性乳がん・遺伝性卵巣がんの症状

遺伝性乳がん・遺伝性卵巣がんはまず自分の両親だけでなく姉妹や血のつながりのある家系の中にかかった人が多ければ可能性は高くなります。なりやすいリスクを判断するには以下の事が判断基準になります。

1.40歳未満での若い段階でガンが発症していること。
2.父方・母方の家系のどちらかに血縁者の中に2人以上この病気にかかっている。
3.卵巣がん、卵管がん、原発性腹膜がんにかかっている。

などの場合は一度専門の医療機関に相談にいくことが大切です。

症状は遺伝性乳がん・遺伝性卵巣がんとはいえ通常の乳がんとかわりはありませんがリスクを考えてこまめに予防的な検査をきちんとうけるようにします。乳がんはしこりなどで発覚しますが全く触ってもわからない場合もあります。卵巣がんは初期症状が無く大きくなってから下腹部にしこりを感じて発見する場合が多く見られます。

遺伝性乳がん・遺伝性卵巣がんの原因

遺伝性乳がん・遺伝性卵巣がんの原因は、一般の後天的な生活習慣が原因ではなく家系から受け継いだ遺伝子のどこかに異常な部分があり、それがそのまま病気の発症リスクを上げてしまっていることです。
遺伝性乳がんの場合、全体の5~10%が遺伝子の異常によるものだと言われています。その主な遺伝子として発見されているのがBRCA1とBRCA2です。先の方に異常があれば卵巣がんのリスクが高くなります。また、乳がんの人で遺伝子異常の見つかる人はBRCA1,BRCA2共に20%です。
また、このように遺伝性のがんの場合は発症年齢が若いことが特徴です。乳がん・卵巣がんの発症平均年齢は44歳ととても若くなっています。この遺伝子変異によってがんのリスクが高いことがわかります。

遺伝性乳がん・遺伝性卵巣がんの治療法

遺伝性乳がん・遺伝性卵巣がんの予防はとにかく自分の血縁的なリスクを知ることです。
そしてもしそのリスクが高いとわかった場合にはきちんと定期的な医療機関での検査を受けることが予防策となります。
また、原因となる遺伝子を検査することで、異常が見つかった場合にはがんが生じるリスクを考えて発病する前に予防的切除手術をすることも考えられていて、実行している人もいます。
治療は、手術や化学療法などが行われます。