振動障害の症状

振動障害の症状は、初発症状として、手指のしびれを感じ、脱力感や腕のだるさなどを感じ、その後、振動工具を使用した夜に、腕に痛みやしびれを感じる場合があります。その後経過を経たのち、その症状から3つに分類されています。
  
一つは抹消循環障害として、寒冷時に指先が白色になるレイノー現象。二つ目は手や指のしびれ、逆に感じなかったり、感覚が鈍くなったりする感覚鈍麻の症状が見られる末梢神経障害。三つめは、握力の低下や、末梢にある関節が疼痛や動かしづらくなったり、動かす事の制限があったりする可動域制限が見られる運動器障害が代表的な症状として知られています。

振動障害の原因

振動障害の原因は、手や腕に振動を与える振動工具、いわゆるチェーンソーや、削岩機などを使用することによって手や腕の局所に振動が伝わり、健康障害が引き起こされます。
 
その症状はさまざまで個人差がありますが、原因としては、使用する工具や振動のレベル、期間や、連続して使用した時間なども一つの要素として考えられます。また、年齢的な問題や、寒暖差の環境、喫煙の習慣なども栄養を与える要因として考えられています。
  
新道工具を常時使用する職業に従事している方や使用方法を間違えることによって健康障害をきたす場合もあり、注意が必要です。

振動障害の治療法

振動障害は振動工具を使うことにより、手や腕の局所から振動が伝わり、健康障害へ発展します。そのため振動障害を予防するためには、軽い工具や、振動レベルを下げて使用することが予防の一つといえます。
  
また、工具を使用する際には正しい持ち方や使用方法で作業を行う事が重要です。不適切な方法での業務は、手や腕に負担をかけてしまう結果につながります。使用する時間を短くしたり、適度に休憩を取ったりすることも有効な手段の一つといえます。

治療は温熱療法、運動療法を行います。手指ホットパックや、マッサージ等が挙げられます。
末梢循環改善薬、末梢神経賦活薬、精神安定薬を用いた、薬物療法も適宜行われます。