ウイルムス腫瘍ういるむすしゅよう

カテゴリ
子どもの病気
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医師監修

ウイルムス腫瘍とは

「ウイルムス腫瘍」は子どもの腎腫瘍の一つで腎芽腫(じんがしゅ)とも呼ばれる病気です。
腎臓の未成熟な5歳以下の子どもに発病する小児の代表的な悪性腫瘍で、腎腫瘍の約90%を占めるといわれています。
腫瘍が大きくなり腹部が腫れるまで症状が出ないことがほとんどです。

ウイルムス腫瘍の症状

ウイルムス腫瘍の症状は腫瘍が大きく腫れるまで出ないことが多く、ほとんどの患者の場合、腹部の膨らみや腫れで発見されます。

その他の症状としては
・血尿
・腹痛や腹部の不快感
・高血圧症
などがありますが、症状の度合いは個人によって異なりすべての患者に出るわけではありません。

腫瘍が大きくなるまで症状もなく、なかなか気が付くことができませんが両親や家族などがお腹の腫れやしこりに気が付くことで発見されます。しこりは脇腹に見られ表面は滑らかで硬いのが特徴です。腎臓は2つありますが、左右どちらでも発生します。またまれに左右両側に発生することもあります。

ウイルムス腫瘍の原因

「ウイルムス腫瘍」は神経芽腫と肝芽腫あわせて「小児三大固形悪性腫瘍」といわれる悪性腫瘍です。
ウイルムス腫瘍をはじめ小児腎腫瘍の原因はわかっていませんが、発生のリスクを伴う因子として最も有名なのが遺伝子異常であす。この遺伝子異常をもつ小児はウイルムス腫瘍が発生する割合が他の小児よりも高いといわれています。
ウイルムス腫瘍では10%程度の割合で先天奇形を合併することがあります。
・眼の虹彩が欠如した「無虹彩症」
・身体の片側だけが大きい「片側肥大症」
・男児の陰嚢の中に精巣(睾丸)が入っていない「停留精巣」
などがあげられます。

ウイルムス腫瘍の治療法

「ウイルムス腫瘍」に対する有効な予防法はありません。発病した場合は腫瘍および周囲のリンパ節の状態を知るためにMRI検査とCT検査を行います。ウイルムス腫瘍は肺へ転移することが多いため胸部のX腺検査、CT検査も必要となってきます。

治療は腫瘍のできた腎臓の摘出手術を行い抗がん薬の投与や放射線治療を行うことでほぼ完治できるといわれています。片方の腎臓を摘出してしまっても残った一つだけで機能は十分に果たすことができます。また肺へ転移した場合でも大人と違い致命的にはなりにくいとされています。
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